桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

刑訴法改悪反対集会

2015-05-26 | Weblog
今夜は、国会議事堂に近い星陵会館で刑訴法改悪反対集会だった。
色々な人が来て発言したが、警察が社会に流れる電話やメールを自由に盗聴出来るのを認める、今度の法案を、なぜ法務省官僚やマスコミが認めるのか、全く俺には判らない。理解出来ない。戦前からの警察のやったことを知れば、この組織に盗聴自由法を与える怖さが判るからだよ。盗聴自由法を警察が得たならば、盗聴対象は、警察や現代社会に抵抗する人だけじゃないよね。当然、警察を規制すの力があって脅威である立法府は監視対象だ。自民党も公明党も、総ての議員が盗聴される。警察を批判して社会の公器と言われるマスコミも、総てが盗聴だ。ダンス規制法と呼ばれる、理解不能な法律を使って、ダンスを楽しむ人を、今でも逮捕したりしてる警察を知っていれば、盗聴自由法の怖さが判るけど、なかなか理解されない。
俺は日弁連に支援して頂いて再審を勝った。その感謝を忘れてないから、今夜は、余り話をしなかった。
冤罪を防ぐ手立てなど、全くない、この悪辣な法案を「早期可決成立して」と、日弁連は国会議員に対してロビー活動をしていると言うのだ。
おめでたいねぇ、日弁連執行部は、実におめでたい。自分たちの電話やメールが盗聴されることになるのを理解出来ないらしい。
これだもの検察独裁の裁判村が、これまで続いんたんだと判ったなあ。

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1 コメント

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対抗勢力としての野党が脆弱すぎる (Tri)
2015-05-27 03:29:44
先の民主党政権でこれでもかという位、支持した国民を失望させて大失敗に至りましたが、その代償として弱小正当に成り下がってしまった結果、日本の野党勢力はかなり弱体化してしまいました。議席数から言っても、野党全部合わせても与党にはとても敵いません。野党を無視しても楽々法案を通せる状況下です。

もう少し野党の発言力があれば国会審議で修正を迫る事もできましょうが、多分あの法案はろくな修正も無いまま通ってしまうのではないでしょうか。

かつて日本にもアメリカの共和党・民主党の様な二大政党時代が来るという話もありましたが、今の状況を見るにとても無理だと思います。

一応、例の改正内容での盗聴範囲に関しては制限がありますが、こういう安易な流れを許せば将来的に公職選挙法違反にも対象が広がって、法案を支持している政治家達にも将来跳ね返ってくる可能性すらあると思うんですが、そういう想像は頭に無いのでしょうかね。また、詐欺といった罪状であれば対象が広いので、こういう入り口を使って別件逮捕の様に別件盗聴という事をやりだして政治家をターゲットにする可能性だって十分あると思います。

警察や検察内部では政治案件で立件して有罪にすれば、かなり高い評価を得られて出世やキャリアに有利だそうですから、与党だからやられないとたかをくくっていると、ある日グサリと後ろから刺されかねないと思います。

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