桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

尖兵

2013-05-26 | Weblog
ジュネーブの拷問禁止条約委員会でも橋下の慰安婦問題発言は取り上げられた。今朝の新聞では、初めて橋下が自分の発言を取り消したと、報道されていたが、この問題は、単に橋下だけが問われる性質ではないところに根の深さがある。
橋下と石原は維新の共同代表だが、この二人は自民党の尖兵と言って良いだろう。彼らの歴史観と基を一にする自民党政治家は、数多いる。もちろん、安倍首相も、その一人だ。
戦争中は、どこの国だって慰安婦がいた!日本だけが悪く言われる筋合いはない!
橋下発言は勇ましいねぇ。沖縄のアメリカ軍に「風俗を活用せよ」とした進言は撤回したようだが、勇ましい発言も、必ずや窮地に陥るね。
天皇の軍隊、帝国軍は、アジア諸国を侵略した、いわば強盗集団だった。だからこそ、朝鮮国などの女性を軍に隷属させる不倫理行為をもなし得たのだ。
連合国軍は、日本とドイツ、イタリアの帝国軍からの略奪を阻止した聖戦として戦った。だから、一部に橋下の言うようなことがあったとしても、その発言は聖戦に参加した国家、国民への侮辱と解されるだろう。必ず、橋下発言は橋下の政治生命を脅かす。
問題は、安倍首相も、心の中では同じように思っていることだ。だからこそ、安倍首相は、積極的に橋下発言を咎めない。村山談話を否定する戦争史観などは、黙認しているが、このことは、必ずや安倍首相にも影響があるが、安倍首相は、まだ判っていないような気がする。
尖兵が倒れたらば、次は本隊!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿