桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

日本の国土

2013-05-26 | Weblog

スイスで感じたのは、国土が綺麗に管理されているということだ。
一般の住宅地に限らず、耕作地ま山林も、きっちりと人の手が入っていると判った。スイスだけではなくて、ミュンヘンにしても同じだった。
松山から児島大橋と言うのかな、瀬戸内海を渡り、岡山から新大阪、琵琶湖の湖西線を走って敦賀を通り、富山への鉄道の旅をしたらば、実に日本国土は荒れていると感じた。
変なところばかりに管理や監視をする国家なのに、美しい国土を管理し、監視するような意識は、どこにもない日本という国家が、この風景からも読み取れよう。
安倍首相の言う美しい日本とは、この放置された耕作地、荒れ果てたままの山林を言い、やんごとなき存在を復活させて号令一下、命を捨てるのをいとわない集団を作ることだけにあるのだ。
そんなことを感じながら美しい季節の風景を見ている。

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