桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

笠間治雄は笠間治雄

2013-09-17 | Weblog

「これからは自白に頼らない科学的な証拠に基づいた捜査をする」、そんな大嘘を社会に公言し、退官した前検事総長の笠間が、今日の朝日新聞で可視化などに付いてコメントしている。もちろん、ここでも語るのは世間を誤魔化す嘘ばかりだ。

「検察改革の今」とした特集記事だが、全国の弁護士会にもアンケートをしていて、多くの弁護士会が「今でも自白の強要があり、検察は変わらない」と回答している。そこに書かれた数々の実例を見ると、検察改革など、夢のまた夢。今のままでは不可能だと思えるねえ。

笠間は「全過程の可視化は弊害がある」と反対する。そして、何時も通りの迷信を語る、「犯罪組織の取り調べを可視化すれば、部下は報復を恐れて話さなくなる」だと。

これ、何時も反対の理由で語るけど、ありえないよね。じゃあ、調書ならば話しても報復されないんだ。なぜだろうね?

調書だろうと録画だろうと、話すことは同じじゃないか。殴ったりけったり脅したり、録画にはできない取り調べ技術しかないから、こんな理由にもならない、馬鹿の一つ覚えを反対理由として語るのだろう。

全面証拠開示を反対する理由も凄い。「証拠には脆弱な部分もあるもので、本来は争点にならないはずの部分まで争点にされるかもしれない」ことが反対の理由だと言う。

これは、かなり面白い告白だよね。「起訴して犯人だとした証拠に脆弱なものがある」と認めたことだ。

そんな弱い証拠で有罪を立証して来たのが検察なのだろうが、犯罪とされる立場はたまったものではないよね。

そんな問題の解決は確実な証拠だけで犯罪を立証をすれば済む話で、証拠開示を反対する理由になどなるまい。

起訴したらばひたすらに有罪だけを求め、無実の証拠は隠す、それが検察だし、何をしても許されて来たからこそ、今でも変わろうとしない。変えられないのだろう。そろそろ国民が、正義を守る検察官になろうと思う人たちのために、変われない検察官を辞めさせる法律を作るべきだろう。

「司法過誤罪」ね。医師だって「医療過誤罪」がある。同じように人の命運を握る裁判の起訴権を持つ検察官だ、過誤の責任を取らせなくては駄目だよね。俺の求める「司法過誤罪」は厳しいよ。遡及効果を備えて、もちろん笠間治雄の責任も追及するぜ!

 

 


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