桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

鎖国日本

2021-05-18 | Weblog
入管法改正問題がニュースになっている。
スリランカ人の女性が入管に拘束されていて医療を受けられなくて亡くなり、その責任を問われる入国管理庁だが、昨日は国会議員の立ち入り調査を拒んだらしい。
疚しいから隠す、見せない、法務省管轄下で起こる不祥事では、良くある拒否。
本当に困った組織だが、これも根を辿れば問題の有りかは明確だね。検察庁だよ、検察庁。
人を拘束して罰することだけしか考えない連中が、日本の法律を仕切り、法務省を占拠して統制しているからこそ、こんな問題が起きてしまうのだ。
刑務所のトップである法務省矯正局長も、もちろん検察官だ。検事総長への登竜門と言われた時期もあるほど、重要なポストだが、こでも加罰意識しかなくて痛みや辛さを与えて、その苦痛で二度と犯罪をやらせないようにしようとするのが日本の刑務所だ。まから劣悪な環境や過剰な規則で縛ってしまう。
犯罪者を逮捕して罰することと犯罪者を矯正させることは違う。
入国管理も同じだ。
たまたま母国の政治的な問題などから逃れて日本に来た外国人は犯罪者でもない。また労働者などとして日本に来て管理法律に触れたとしても、それは犯罪ではない。
刑務所と同じように扱って他国の人を殺害しても反省せずに国会議員の視察を拒む当たりは、何があっても自らを反省しない傲慢な検察庁配下らしい態度だが、こんなことをしていて先進国と言えるのか。コロナでも非科学的でお粗末な対応しか出来ない体たらくもあれば、そのうち日本変異型コロナなどが発生して世界から相手にされなくなり、鎖国日本に戻るのではないだろうか。
そのときの鎖国は日本がするのではなくて、世界の国々がすることになるのだろうなぁ。