桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

倉敷遠征

2017-10-30 | Weblog
倉敷で宿泊した宿は浴衣もタオルもない、歯ブラシは当然ないし、朝ご飯が出るのが不思議になるような宿だった。
朝、起きて布団を上げたらば、幾つものネズミの糞が落ちていた。何でも、布団とマットレスの間にあったのだとか。部屋を歩くと白い靴下は汚れた。
台風の雨が降り続いたが、仲間の部屋では雨漏りもあった。
倉敷駅には5分程度、大原美術館などの美観地区までも5分程度。立地条件は最高だったが、屋根にシートが被る場所もある宿は、 もう1度と言われたらば断るし、臭いに敏感な俺には辛い宿だった。
だが、不思議なことに良く眠れた。一緒に行った野球仲間が楽しかったこともあるが、どうも、それだけではない感じだ。
先般の進行協議で裁判終了の見通しを得た安堵感があったせいか、その夜は熟睡だった。その熟睡が続いているようだ。
気楽にと言っても闘いは負担だ。諸々の負担を背負う日々は、決して易しいことではない。
早く終わってサッパリとしたいなあ。