桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

見えるモノと見えざるモノ

2017-10-05 | Weblog
小池百合子が希望の党を立ち上げ、前原民進党が解党的に希望の党に合流して、まるで自民党対希望の党みたいな選挙構図となり、連日、マスコミは騒いでいたが、そこに希望の党に公認を拒まれたり、希望の党を拒んだりした人たちが、立憲民主党を立ち上げることになって、今度は三つ巴と騒いでいる。
確かに、小池百合子は安倍政権に組しないと言うが、安倍以外ならば連立しないとは言わない。安保政策や人権政策でも、全く自民党と変わらない。民進党から希望の党にくら替えした議員たちに突き付けた踏み絵は、安倍政権と同じ政策だ。
小池百合子が安倍政権と同じであり、希望の党を選ぶことは安倍政権を選ぶと同じことなのに、それを報じないマスコミ。
小池百合子は、関東大震災の混乱時に、多数の朝鮮人が虐殺された事件に付いて、その慰霊祭に追悼文を送ることを拒んだ。あの右翼思想の石原慎太郎でさえも都知事時代には、必ず送っていた追悼文だ。この事実が示すのは、小池百合子の歴史認識の歪みばかりでなくリーダーとしての危うい思想性だ。事実を認識出来ない偏向は、あの戦争時代を招いた指導者たちに類似する。
社会で騒がれる見えるモノが正しく真実を示さない時代となり、国民に見えざるモノを見抜く目が求められるが、果たして日本国民は大丈夫だろうか。
ただ、如何様な選挙結果となり、如何様な時代になったとしても時代は人の命が尊重される時代に進む。
宇宙の百億年、そして地球の48億年。更に人類が産まれて10数万。時の流れの中で人類は紆余曲折を経て民主主義時代に来た。
この世の命の存在こそ、この世界を作り、社会を作り、この世界そのものなのだから、命を守れ、平和守れの声が絶えない限りは、この地球にあるは命を尊ぶ時代になる。必ずなる。

打ち合わせ

2017-10-05 | Weblog
今日は、本人尋問の打ち合わせ。
松戸市まで、行った。
自分の書いた陳情書に付いて、幾つかを質されて答え、4点ほど、訂正したり、加筆したりすることになった。
もう50年前の話だから勘違いもあるが、何時まで、あの冤罪体験を記憶していなければならないのだろうか。
早く国賠裁判を終わらせて過去から自由になりたいと思ったなぁ。