平田富彦への質問

東電ＯＬ事件の捜査指揮をした、もと警視庁捜査課長、平田富彦は、この事件が再審開始になったとき、テレビに出演して「ゴビンダは犯人」と、得々と語った。
「勘です、勘は大事なんです」などと言うのには「今でも警視庁の捜査の支えは勘かい」と本当に呆れた。
物的証拠は第三者の物でゴビンダさんは無関係だと判った今、果たして平田は、何んと言うのだろうか。聞いてみたい。
警視庁は、ゴビンダさんと一緒に住んでいたネパール人に、有利な就職などを餌に偽証を強いた。今日の讀賣にも「元被告の同居人に不適切な調べをした」と指摘されている。
きっと平田は、俺の有罪を書いた裁判官と同じように「もう関わりたくない」と言うのではないだろうか。
それとも警察官の面の厚さ、宮本武蔵の末裔を自慢する平田は、この期に及んでもゴビンダさんを犯人と語るのだろうか。
ゴビンダさんが逮捕状を示されて笑ったのは、取調官の「殺しを認めろ」という調べを受けて、苦しみ、示された逮捕状がオーバーステーだから、ホッとしただけ。判った？
唾の提出を拒んだのは、犯人だからではなくて、警察に何をされるか判らなかった不安からだよ。判った？
もし唾を提出していたらば、当時の捜査本部は、それを「犯人の物だった」とでっち上げなかったかなあ？
クワバラクワバラ！

今朝の新聞

東電ＯＬ殺人事件の件で、検察の状況を報じていた。
検察の有罪主張の最後の砦、被害者の爪から採取されたＤＮＡが、やはり「ゴビンダさんではない」体液などのＤＮＡと一致して、ゴビンダさんが犯人と言えなくなったと気付いたのだと書かれていた。
そんなこと判り切ったことじゃないか。
膣に残された体液と胸に付いた唾液とが一致して、それがゴビンダさんの物でなければ、どう考えたって犯行現場で最後にあった人は、そのＤＮＡの持ち主だと判る。それを「違うホテルで付いたＤＮＡだ。その後にゴビンダさんが犯行現場で被害者とセックスをした」などという検察の主張は、先入観に目が眩んだ世迷言だ。
この判り切ったことを、長々と引き伸ばし、弁護団の求めに応えずに「ＤＮＡ証拠」を小出しにして、おまけに控訴までした馬鹿さ加減の罪は、誰がどう詫びるのだ。
ここまで来なければ無罪と言えない検察の体質は、とてもこの組織自身で冤罪を作らない組織に変えられないだろう。法律を制定して、この組織に与える権限を縮小し、裁判を行うだけの、小さな検察にするしかないね。