桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

長い夜

2012-10-06 | Weblog
昨夜は、集会後に懇親会だった。集会を主催した鹿児島弁護会の弁護士さんや出演者、集会参加者など、25人程度で始まり、しゃぶしゃぶだった。
それから二次会、三次会と続いて、ホテルに帰ったのは午前3時ごろだった。ホテルのドアも閉まっていて、インターホンを押さなければ開かなかった。
いゃあ鹿児島の夜は長かった!

集会

2012-10-06 | Weblog


昨日は、裁判後、東本願寺で全面可視化と全面証拠開示を求める集会だった。
参加者は130名くらいだろうか。会場一杯になった。
北海道警幹部で裏金を告白した原田さん、松本サリン事件の河野さん、それに川畑さんと、菅家さん、柳原さんに俺が舞台に上がり、シンポジウムだったが、やはり人数が多いため、時間が足りなかった。でも、俺は1人で話す時間を20分間貰ったので、俺の思いは話せた。
狭山事件を支える安田さんも舞台に上がったが、狭山事件では「証拠開示の必要性は検察が決める」と言った書面を提出して来たらしくて、検察の傲慢独善の体質は法律で変えなければ変わらないと思わされた。
全面証拠開示法、早く作りたいねぇ。

犯罪

2012-10-06 | Weblog
2日目の証人尋問を聞いた。
昨日の続きと、永山とめ子さん、長利ひな子さんの話を聞いたが、志布志事件は、とんでもない冤罪だと再認識した。警察と検察の犯罪だ。
長利さんは、山で転んで手首を折り、腰を打撲して動けないと言うのに、強引に同行を求められて警察では横になりながら調べられたらしい。しかも、理不尽な調べに倒れ、その後に病気を発症したご主人をさして、「天罰だ!」と罵倒したのだと言う。
しかし、取り調べられた皆さんが毅然として語る姿には感動した。社会を支えて地道に生きてきた人たちを苦しめ、生活をズタズタにした警察と検察の罪は重い。
何をしても許され、無責任でいられるからこそ、このようなことが行われるのだ。行為責任を問う法律をつくらなければならないと、改めて思った傍聴だった。