桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

武蔵村山

2011-08-21 | Weblog
志村けんの歌で有名な武蔵村山にある救援会に招かれて、今日は冤罪に付いて話して来た。
市報にも、今日の集会の告知がなされたそうだが、参加者は50名はいたろうか。
午後2時から4時までの予定で、沖田国賠報告に続いて、俺が1時間10分ほど、あれこれを話した。
残る時間が質疑だったが、時間もあったし、今日は1曲、唄った。
準備したCDも売れたようだし、皆さんに冤罪を理解して貰えた集会だったと思う。

慟哭

2011-08-21 | Weblog
早く行きたいと思っていた弔問に行った。
彦根の阪原家。
冤罪の苦しみは、いかに明るく楽しく闘った俺と言えども知っている。その苦難の思いを満足に話し、伝えられなかったろ日野町事件の阪原弘さんは、どんな気持ちだったかと、思わぬことはない。自由を得られずに死んでいった苦痛はいかばかりと思えば、何時も涙が流れてしまう。
その葬儀にも参列出来なかった俺だから、とにかく早く弔問したかった。
一昨日、やっと訪ねられた。
遺影は、裁判中に病気で釈放されていたときのものだったが、家族は持っていなくて雑誌から得たものだとか。
家族の話も聞いた。
痛みは続き、また生まれ続けていることを聞かされて、その深い悲しみを知ったが、改めて警察、検察、裁判所に怒りを覚えた。
こんな人の良いオッサンを、なぜ犯人にしたのだ、こんな良い家族を、なぜ苦しめたんだ!と思ったらば、必ずやってやる、俺がやってやる!の思いを深めた。この家族のためにも、更に為すべき使命に力を入れなければならない。