桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

浜岡原発

2011-05-09 | Weblog
福島原発の事故を受けて、、菅総理大臣が浜岡原発の停止を中部電力に申し入れた。
すでに老朽化が進み、運転停止をして当然な浜岡原子炉だが、御用学者の診断で炉の寿命を延長させたものだ。存続する方が不思議なのだが、今日、中部電力が申し入れを受け入れて、やっと停止するらしい。
これで原発に係わる一つの不安は解消した。まだ全国に不安のタネは沢山あるが、近未来の大地震が言われる東海にある懸案は除かれたのだから喜ぶべきだろう。
今日の夕刊紙には、この件が記事になっているが、菅総理大臣の狡猾な延命手段と批判する社もあった。
今朝のテレビで青山なる人が語っていたが、この浜岡原発の停止はアメリカの圧力だと言う。何でも、日本のことを考えたわけではなくて、もし浜岡原発が暴走したらば、その放射能は風に乗り、横須賀に来る可能性が高く、そうなれば横須賀に駐留するアメリカ軍に影響し、日本から移動するにも受入先が望めないから、浜岡原発は停止させろと、かなり強い要請があったらしいのだ。青山氏本人にも、直接にアメリカ関係者から要請が来ていたと言う。
だよねぇ。あの菅直人が自分の思考で原発停止など、出来るはずはあるまい。総理大臣の椅子に対する執着だと書くが、あいつが経済界に逆らう原発停止など、考えると思うことが可笑しい。
日本政府は、自民党も民主党も、しょせんはアメリカ次第なんだなぁ。
菅直人の延命と書く、この社も、実はアメリカの手下。アメリカの強い要請で浜岡原発停止をさせたと国民に知らせては、お上アメリカ様が国民の怒りの対象になる、アメリカ様を失っては大変!と考えて、こんな記事になったんだろう。
日本国民は騙され過ぎる。人がよければ、それでいいってモノじゃないよね。
浜岡原発停止はアメリカの要請、指示なんだなぁ。
恥ずかしいねぇ、日本の政治家、マスコミ!

具象美術会

2011-05-09 | Weblog
長く布川事件をご支援くださる福原真志画伯は、私と杉山を描いた大作を作成されたが、その作品をご寄贈くださると言われる。
何時か買えるお金が出来たらば欲しいと話し合っていた我々夫婦は、先生のお気持ちを有り難く頂き、飾るに相応しい部屋のある家に住みたいと願っている。
今日は、福原先生が主体となって運営される美術会の展示会中。横浜へ行った。先生は、こちらが恥ずかしくなるくらいに喜んでくださり、会場を案内して、個々の作品の説明まで、してくださった。
今度の総会には、福原先生もご参加くださっての贈呈式になるが、こうした先生にお力添えを頂けた幸せを思う横浜だった。

仲間

2011-05-09 | Weblog
心を許せる仲間との旅は、本当に楽しい。
昨日は、朝から飲み、最後の訪問場所、富岡製糸工場へ行ったが、俺は、昨年、来ている。で、単独行動に出て、工女墓のある龍光寺へ行った。
苔むした墓石が並び、いかにも寂しげだった。どんな思いで異境に逝ったのかと思うと、我が身の体験に重なる切なさを感じた。
その後、市内を散策してコンビニを探したが、富岡駅警察署周辺を含めて、全くない!看板すら見当たらないのだ。そんな街、あるんだねえ。
バスの旅に参加した人の中には、原子力発電に関係する労働者がいて、即席の学習会も行った。放射能と放射線の違い、ベクレムとシーベルトの違いなどの初歩から、色々と聞いて、今まで聞き流していたニュースが理解出来るようにもなった。
例年のことだが、和気藹々の空気に包まれるバスの旅は時の過ぎるのが惜しいような二日間だった。

昨日

2011-05-09 | Weblog

バスの旅の行程は、まず湯田中駅に近いところにある玉村本店という酒造会社へ。「縁喜」という銘柄の店らしいが、酒も美味かったが、その蔵に展示してあった美術品が素晴らしかった。
佐久間象山の自筆書があったり、綺羅星のごとき有名作家の作品が溢れていた、地方の豪商は凄い!