夢鉄城の日記

模型・鉄道・旅に関係した事を中心にしています。

300系緊急入庫

2016-11-19 23:52:00 | 武蔵野三鷹工場
2モーター車両の運行を再開するというので、長らく眠っていた300系に営業運転の指令が出ました。
3年ほど使用していなかったので点検を行ったところ、2モーター車両のうち11号車が全く反応せず使用できないことが判明しました。このため緊急修理となり車体の解体作業になりました。



以前モーター車の協調があまり良くなかったので、ほかの車両と交換してそのままにしていたことを思いだしました。



車輪に直接電気を当てても反応がないので、今回はかなり重症かもしれません。状況次第ではモーター交換になるかもと、思いながら車体から下回りを外し台車を抜きました。購入時から片方のモーター車の起動がよくなかったこともあり、性能がいいほうにかなり負担がかかっていたのかもしれません。



台車の転がり具合を見ると片方の台車が固まっていることがわかりました。ゆっくり目視で車輪を送っていると、第一ギヤーの下に異物が挟まっています。ゆっくりだましながら回しピンセットで取り出すと、2mmほどのプラの破片でした。



取り除いた後ギヤーの歯欠けがないか確認すると、幸いなことに欠けや変形はありませんでした。
ギヤー周りが汚れているので、KATOのユニオイルで洗い流し埃を落とし回転確認をしました。



次にウオームギヤボックスを点検すると、回転歯にも埃が詰まっていて半分ほど溝が埋まっている個所もありました。モーターにつながるドライブシャフトも取り外し、消毒用エタノールで洗浄して組みなおしました。



この時点で走行部品の点検が済んだので、通電が生きているのかモーターの試験を行いました。台車がない状態なので通電板に直接電気を流し点検です。



回転数も起動状態も問題がなかったので、台車集電板も清掃したのち再組立てを行いました。テスト線では軽快な走りに戻り、もう1両のモーター車と比べたところ、性能の差が極端に出てしまい、これでは編成に組み込めません。



結局もう1台も同じように分解清掃して戻したところ、一方向側はほぼ同じ性能に近づきましたが、逆方向は起動電圧の差があり、このまま同じ場所に組み込むと脱線になる可能性もあるので、分散で使用していたのをやめて、中間にあたる8、9号車にモーター車を移設して下まりを入れ替えました。



点検結果は2モーター直結にしたので起動安定性が向上しました。
20日に本線で試運転して問題がなければこのまま営業となる予定です。



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