夢鉄城の日記

模型・鉄道・旅に関係した事を中心にしています。

D51再生

2014-07-17 10:37:00 | 武蔵野三鷹工場
故障して数年が経つKATOのD51なめくじ旧製品。
信吉運輸大臣から再三復活させろとの要望があったものの、かなり昔のスケールオーバー機関車なので、現行の機関車たちとは同じ運行にはつけないといった理由で、公園にて静態保存機になっていました。

KATOからはSLセットとして長年販売されていますが、単品での発売はなく余計なものまで購入して、再生する価値は低いといった理由もあり放置されていました。



故障箇所は4動輪の第2動輪を除き、軸の破断が原因で全て真っ二つに割れていて、一度接着を試みたのですが、試運転ですぐに破断してしまいそれ以降は修理していない状態でした。
信吉運輸大臣が、
「なめくじは生産数が少なく貴重だから、新品を購入してボディを載せ替えるのが一番手っ取り早いのではないか」
と提案があったのですが、セット販売と価格の面で車両管理局から予算計上されませんでした。



おそらく直すまで言われ続けるんだろうなと思った工場長が、中古市場に適当なものがないかと物色に行ったところ、信吉運輸大臣の念が通じたのか、2160円で出ていました。
小さく書かれた注意書きに、「動きが悪い」といったことが書かれていましたが、中古市場でも完動品は4000円以上するので(単品発売の時は新品6500円)かなり安いのでカウンターで試させてもらいました。



確かに動きは悪いけどギヤーからの異音はないので購入。工場にて分解清掃を行い、接点不良箇所の磨きを入れて見たところ、スロー運転が出来るようになりました。
ここまで復活するとこのままでもいいような気分になりましたが、旧型の標準型は2両も必要ありません。再び分解して動輪とロッド、動輪抑え板をなめくじに移植しました。
モーターはなめくじの方が改良品で新しいのでこのまま利用しています。



なめくじを分解したついでに、モーターの接点と軸受に磨きを入れて、ギヤー故障の振動でずれたモーターの位置を締め直しました。
その後動輪の位相調整を行いギヤーボックスに収め、シリンダーロッドやクロスロッドの微調整をして組み上げました。



本当なら蘇った物に着せ替えをするのが一番簡単なのですが、標準型は初期製品でキャブのモーターからリード線がテンダーにつながっていて目立つのと、分解整備の時にテンダーがリード線でくっついているため外せず作業がしにくいので、面倒ではありますが動輪移植を採用しました。



こうして復活したなめくじですが、運用の方は不定期でお休みの多い釜であることには変わりませんが、信吉運輸大臣からの要望はクリアできました(^O^)

コメント (10)
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