昨日の土曜日は、母校の就活支援:模擬面接講座を担当してきました。
大勢の就活生のみなさん、それぞれの教室で個人面接やグループディスカッションに参加し、がんばってくれていました。
私は個人面接を担当しました。延べ20人でしたが、
率直な感想を書いてみます。(率直な、というのは、母校だから贔屓めに、という色眼鏡をはずすということ。)
…今年は、ちょっと異質でした。
何がかというと、学生のレベルが均一ではない。こんなに差が激しかったことは過去にありません。
途中で話せなくなってしまう子、自分で何を言ってるのかわからない子、まったく意欲を感じられない子…
どうしたんでしょうか。
去年までは、おしなべて、みんな「同じぐらい」でその中でもそれぞれの個性を感じられ、
平均的に通信簿なら「よくできる」をあげたい子がほとんどでしたのに、
今回は…
全員にいえること:「人と話すのに慣れていない」感じがしました。
アイコンタクトがとれない。それは、意識してでもがんばってやるようにしましょう、
人間は目と目を合わせて話をするものです。と何度も言ったのに、やはりダメです。
それから、「想定外」の質問をすると、すごく驚いてしまう。
例えば、「学生時代にがんばったことは何ですか」という王道の質問、それに対しては個人別の履歴書をいただいていますので、
それをみながらということになりますが、まるっきり原稿の丸暗記で、
丸暗記でもいいんです。がんばって覚えたんですから。
それで、学生時代にがんばったことを例えば「アルバイトです」「勉強です」などと答えるのですが、
「そのほかにはありますか?」と聞くと、「えっ…!」という表情をして、とたんにしどろもどろ、
目は泳ぐしちぐはぐな受け答えで、日本語になっていない。
要するに、「一つの答え」しか、用意していないのです。テストじゃないんですから。
「自己PR」「志望動機」など、シートに書いてあることは読めばわかるので、
それ以外のことを聞くと、もうダメ。馬脚が出るというか。
でも、逆に「自分の言葉」が聞けてよかったということもありますが。
これは、本校に限ったことではなく、就活指導で他校様もあちこち回っていますが、
どこでも聞く話です。「想定外」に弱い。あらかじめ準備しておいたことには対処できるけれど、
そうでないことには極端に弱い。
以前は、受け答えは標準的だけれど、それ以上にひたすら明るくて元気な子、とか、
ユニークな子とか、いろいろいたんです。みんな、いきいきと聞いたことに対して答えてくれていた。
今年だけ打たれ弱い、ということはないと思うのですが。
学生の「質」が変わってしまったようで、少し驚きました。というよりかなりびっくりでした。
いきなり「銀行の支店長になりたい」と言う子がいて、理由を聞いたら
「アルバイトで、スーパーのレジをやっていていつも間違えて、叱られることが多かったので、
今度は人に指図する立場になりたいから。」
なんだか、いじめられてる子が仕返ししたい、みたいな理由です。
「それだったら、スーパーの店長になったほうがいいと思いませんか」と聞いたら
「それでもいいし、どっちにしようか迷ってます。」"^_^"銀行とスーパー 全然業種が違いますね?と言ったら、黙ってしまって何も言えない。
わが母校にもこういう子が出てきたか、と思った。
あとは、就職課の先生方にお願いするしかないけれど、なんとかよろしくお願いします。
そんな中でも、4,5人は優秀だな、と思う子がいました。救われた(^_^)v
「自分がどういう人間なのかわかりません」という質問をしてくれた高橋さん♪
ちょっと時間がなかったので、名刺を渡してメールしてもらったのですが、事細かに質問を書いてくれました。
Who am I?…「自分がどういう人間か」これは誰にもわかりません。
ただ、それを決めることができるのは、本人以外には一人もいない、ということははっきりしています。
「私はこういう人間です」と言ったら、誰も否定はできないんです。
だって、本人がそう言ってるんですから。否定する権利は、他人にはありません。
「私は誰か」この問いは、古今東西、永遠不滅の問いかけです。そして、満足のいく答えもないのです。
画家ゴーギャンの名作「私達は誰か どこから来てどこへ行くのか」
(美術展で実際に見たことがあります、素晴らしい大作でした)
高橋さんの質問で、この絵のことを思い出しました。(記事トップの絵です)
たぶん、みんな、疲れてるんだと思います。
今年は、震災で、日本中がみんな疲れてしまった。疲れると、意欲も下がるし、やる気もおきないものです。
気がつけば、今年もあと3週間でおしまい。年賀状もまだやっていない。
なんだか、年の瀬という気がしません。11月が暖かかったり、なんとなく冬らしさもあまりなく、
年末の慌しさという言葉もかすむほど、今年は震災以降ずっといろんなことがあった。放射能のこと、大雨や台風、次から次へと、大変だった。
模擬面接☆終わって大学出たのが午後7時。みあげれば綺麗なお月様。たしか、皆既月食の夜でした。
母校から神保町の駅へ向かう途中で記念撮影♪
大学の正面入口に飾られたクリスマスツリーがぴかぴか光って、綺麗でした。
高橋さん☆自己分析をしなければ就職できないということはありません。
「あるがまま」で勝負する、全力でぶつかる気持ちが一番大事です。
今、就活でいろいろやらせすぎなんです。振り回されずに、自分で自分の道を歩いてください。
あなたは、あなたのままでいいし、人は思ったとおりの人間になれます。
がんばってね、ずっと応援してますよ!!
(^^)/~~~
大勢の就活生のみなさん、それぞれの教室で個人面接やグループディスカッションに参加し、がんばってくれていました。
私は個人面接を担当しました。延べ20人でしたが、
率直な感想を書いてみます。(率直な、というのは、母校だから贔屓めに、という色眼鏡をはずすということ。)
…今年は、ちょっと異質でした。
何がかというと、学生のレベルが均一ではない。こんなに差が激しかったことは過去にありません。
途中で話せなくなってしまう子、自分で何を言ってるのかわからない子、まったく意欲を感じられない子…
どうしたんでしょうか。
去年までは、おしなべて、みんな「同じぐらい」でその中でもそれぞれの個性を感じられ、
平均的に通信簿なら「よくできる」をあげたい子がほとんどでしたのに、
今回は…
全員にいえること:「人と話すのに慣れていない」感じがしました。
アイコンタクトがとれない。それは、意識してでもがんばってやるようにしましょう、
人間は目と目を合わせて話をするものです。と何度も言ったのに、やはりダメです。
それから、「想定外」の質問をすると、すごく驚いてしまう。
例えば、「学生時代にがんばったことは何ですか」という王道の質問、それに対しては個人別の履歴書をいただいていますので、
それをみながらということになりますが、まるっきり原稿の丸暗記で、
丸暗記でもいいんです。がんばって覚えたんですから。
それで、学生時代にがんばったことを例えば「アルバイトです」「勉強です」などと答えるのですが、
「そのほかにはありますか?」と聞くと、「えっ…!」という表情をして、とたんにしどろもどろ、
目は泳ぐしちぐはぐな受け答えで、日本語になっていない。
要するに、「一つの答え」しか、用意していないのです。テストじゃないんですから。
「自己PR」「志望動機」など、シートに書いてあることは読めばわかるので、
それ以外のことを聞くと、もうダメ。馬脚が出るというか。
でも、逆に「自分の言葉」が聞けてよかったということもありますが。
これは、本校に限ったことではなく、就活指導で他校様もあちこち回っていますが、
どこでも聞く話です。「想定外」に弱い。あらかじめ準備しておいたことには対処できるけれど、
そうでないことには極端に弱い。
以前は、受け答えは標準的だけれど、それ以上にひたすら明るくて元気な子、とか、
ユニークな子とか、いろいろいたんです。みんな、いきいきと聞いたことに対して答えてくれていた。
今年だけ打たれ弱い、ということはないと思うのですが。
学生の「質」が変わってしまったようで、少し驚きました。というよりかなりびっくりでした。
いきなり「銀行の支店長になりたい」と言う子がいて、理由を聞いたら
「アルバイトで、スーパーのレジをやっていていつも間違えて、叱られることが多かったので、
今度は人に指図する立場になりたいから。」
なんだか、いじめられてる子が仕返ししたい、みたいな理由です。
「それだったら、スーパーの店長になったほうがいいと思いませんか」と聞いたら
「それでもいいし、どっちにしようか迷ってます。」"^_^"銀行とスーパー 全然業種が違いますね?と言ったら、黙ってしまって何も言えない。
わが母校にもこういう子が出てきたか、と思った。
あとは、就職課の先生方にお願いするしかないけれど、なんとかよろしくお願いします。
そんな中でも、4,5人は優秀だな、と思う子がいました。救われた(^_^)v
「自分がどういう人間なのかわかりません」という質問をしてくれた高橋さん♪
ちょっと時間がなかったので、名刺を渡してメールしてもらったのですが、事細かに質問を書いてくれました。
Who am I?…「自分がどういう人間か」これは誰にもわかりません。
ただ、それを決めることができるのは、本人以外には一人もいない、ということははっきりしています。
「私はこういう人間です」と言ったら、誰も否定はできないんです。
だって、本人がそう言ってるんですから。否定する権利は、他人にはありません。
「私は誰か」この問いは、古今東西、永遠不滅の問いかけです。そして、満足のいく答えもないのです。
画家ゴーギャンの名作「私達は誰か どこから来てどこへ行くのか」
(美術展で実際に見たことがあります、素晴らしい大作でした)
高橋さんの質問で、この絵のことを思い出しました。(記事トップの絵です)
たぶん、みんな、疲れてるんだと思います。
今年は、震災で、日本中がみんな疲れてしまった。疲れると、意欲も下がるし、やる気もおきないものです。
気がつけば、今年もあと3週間でおしまい。年賀状もまだやっていない。
なんだか、年の瀬という気がしません。11月が暖かかったり、なんとなく冬らしさもあまりなく、
年末の慌しさという言葉もかすむほど、今年は震災以降ずっといろんなことがあった。放射能のこと、大雨や台風、次から次へと、大変だった。
模擬面接☆終わって大学出たのが午後7時。みあげれば綺麗なお月様。たしか、皆既月食の夜でした。
母校から神保町の駅へ向かう途中で記念撮影♪
大学の正面入口に飾られたクリスマスツリーがぴかぴか光って、綺麗でした。
高橋さん☆自己分析をしなければ就職できないということはありません。
「あるがまま」で勝負する、全力でぶつかる気持ちが一番大事です。
今、就活でいろいろやらせすぎなんです。振り回されずに、自分で自分の道を歩いてください。
あなたは、あなたのままでいいし、人は思ったとおりの人間になれます。
がんばってね、ずっと応援してますよ!!
(^^)/~~~
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