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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

ゲームではない

2010-12-12 21:22:55 | 学校&就活
昨日は、母校での模擬面接指導がありました。

午後一時から。
最初の2時間で、各教室に生徒10人と面接の担当教官が一人ついて、個人面接の練習を行いました。
そこまでは去年と同じだったのですが、今年はそのあとが少し違っていました。
個人面接した10人の中から一人代表を決めます。立候補でもよく、先生が決めてもいい。
次の2時間で、大教室へ移動し、選抜メンバーが壇上でグループ面接をします。
個人面接を受けた学生すべてと、担当した教官のみなさん、就職指導部の職員の方々、も見ている中で
壇上で5人一組でグループ面接。
面接官が二人ついて、1グループ15分で行います。それを、えーと5グループやったでしょうか。
そして、上位10名と、総合1位の生徒を選抜して、
1位になった生徒には学長先生から表彰状と図書カードが送られる。

こういうことは、初めての試みでした。
大教室は300名収容の階段教室で、下から上までめいっぱい。私達オトナは前列3段目までに座ります。

結果からいうと、これだけ大勢の前で意見が言えるだけでも偉いと思うし、よくがんばったと思う。
ほんとにみんな、300人が見ている前で、堂々として立派でした。

壇上にあがった人たちも立派だったけど、代表にならなかった子たちももちろんがんばってました。
えらかったえらかった!!!

と、当たり障りのないことを書いて終わりにするには、ちょっと不満があるのではっきり書きます。


私は、こういうやり方は半分賛成で半分反対。
どっちなんだ
グループ面接をするところまでは賛成。他の人の受け答えなどを見るのは勉強になる。
自分のグループの10人だけではなく、他の教室から選抜された人の様子もわかる。
選抜組も、300名の前で受け答えをするなんて一生の間でたぶん最初で最後でしょう。
貴重な経験になったと思う。ここまでは賛成。


10人選抜して、最優秀者を決めて表彰と図書カードを送る。これには反対。反対の理由は


面接はゲームではない、ということ。

ましてや「勝ち抜き戦」などではない、絶対に。
面接に受かるとか落ちるとか、それは企業と個人との単なる「相性」の問題であって、
勝った負けたの話ではない。

今回のようなことをやるのは必要なことかもしれないが、それならば
「今回はこのように行いますが、面接というのはゲームではないし、勝ち抜き戦でもない」ことを
事前に学生に周知すべきであったと思う。

この時期に準備の整っていない学生のほうがはるかに多いわけで、
しかも短大生と学部生、院生もすべて一緒に行っている。短大生はあきらかに不利である。
この時期の1年1年というのは成長の度合いが本当に違ってくる。
去年まで高校生だった短大の1年生と、学部の3年生、院生を一緒に比べる利がどこにあるのか、と思う。
上位10名といっても、評価基準もあいまい、採点は今回の担当面接官20名ほどの投票。
総合得点が最も高かった学生が「最優秀者」。賞品まででる。

まるで、「勝ち抜きゲーム」で「優勝者」を決めたようなもの。なんか違う、と思った。

なんだかこういうのって「ヘン」ですよね、違和感ありますよね。
と、隣に座った面接官役のある企業の方とお話しました。
その方も、「面接なんてはじめてやってることなのに。できなくて当たり前ですよ。たった10分で最優秀だなんだっておかしいですよ。僕もこういうのあまり好きじゃないです。」と。


今回、優秀者を含めた上位10名は、他大学との合同模擬面接大会に出場するそうです。2月に行われるそうです。



ねぇねぇ、こんなの出ないでいいんじゃないですか、本学。

大学って、学びの場でしょう。最高学府でしょう。

勉学に対してプレッシャーは当たり前だけど、模擬面接大会なんて。他大学ってどこ。他でもこういうことやってるってことね。
短大、大学は今本当に就活のことでおかしくなっている。企業にも責任があります。早い段階でいい人材を確保する、とかなんとか。
早いほどいい人がとれるとは限らないでしょう。
これ以上、就活のことで学生に重圧かけないでほしいです。
合同模擬面接。他の大学の学生がどうだこうだなんて、気にするべきことでしょうか。
人と比べることに何か意味があるのでしょうか。

そんな集まりでメンタツ丸暗記みたいな模範解答ばかり聞いてきたところで、何もなりません。

それより、1冊でも多く本を読んでください。勉強してください。
あなた方は「学生」です。昨日も話したけど、「学生」とは「学んで生きる」。学んで生きているから学生、なのです。
自分で勉強したいことがあって今、この場で学んでいるのです。自分で選んだ専攻の学問を、まず優先してください。
そうは言っても世間がそうはさせてくれないのよね。それもわかります…わかるだけに。

でも、今の就活の状態は、あと数年で変わると思う。明らかにヘンだから。
ヘンだヘンだと思いながらも、それでも何かの役には立てるかと思い、私も仕事をしているわけですが、
今回は母校での出来事だっただけに、ちょっと思うところは強くありました。



私が担当した201教室のみなさん、どうもありがとう。みなさんは10人すべてが最優秀、よ!
代表はクラハラさんに決めたけど、メールくれた中込さん、遠藤さん、金子さん、貴方たちが出ても良かったのよ。みんな、よく出来てましたよ。
いい質問ありがとう、お返事はメールしますね。
このブログも読んでくれたかな?メールくれた人にだけ教えてるの☆
以前の記事で、たまにコメントくれてる「miki」さんは、去年担当した生徒さんです。今、学部の4年生で内定出てる、みなさんの先輩です♪
みんなも、後に続いてね!!ずっと応援してますよ!!


長くなりましたがこのへんで。

本日の画像は就活生の皆さん、後姿をパチリ。元気だして、がんばろう!



(^^)/~~~
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4 コメント

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模擬は学校のため? (sabavian)
2010-12-13 20:42:27
ヤマザキさん、こんばんは。

読んでいてね、これが就活のための準備なのだとしたら恐ろしいことだなぁと思いました。

他校も参加する大会って何? 模擬面接は学校のためにするものなの? どう考えてもおかしいよ。

そもそも面接における優秀な回答なんてあるのかしら? 学生さんたちは、あ、そう答えるのか、と暗記して面接に臨むのかなぁ?
面接は白紙で臨むべきだと思うのだけど…。
そりゃ基本的なマナーはあるし、話し方などは勉強する必要はあるかもしれないけどさ。

ヤマザキさんが言うように、本を読んだり新聞をじっくり読んで得られる「動いていく思考」を養うべきだよね。

どうしても優秀賞を選びたいなら、学生さんが投票すればいい。
その結果に対峙(この字で良いのかな?)させる形で大人の選んだ最良を教えてあげればいい。
何が良くて何が悪いか、ではなく、何が良くて何がより良いかを教えるのが大学の使命じゃないのかな。

そんなふうに思いました。
返信する
ほんとにねー (ヤマザキ)
2010-12-14 19:12:07
sabaさま☆
コメントありがとうございました。
ほんとに、面接だって「いきなり」やったほうが「素」が出ていいんじゃないか、と思う今日この頃です。
おっしゃるとおり基本だけ押さえて、あとは「白紙」で臨んだ方がよっぽどいいよね。
模擬面接のたびに、本番ではどうかこの子たちの一番いいところが出せるように、
とそればかり祈ってます。

返信する
Unknown (miki)
2010-12-16 07:21:29
今更すみません、ご紹介にあずかりましたmikiです(笑)
自分の名前が出ていて、びっくりしました^^;

学校は、かなり迷走してますね。
進路課の様子も、しょちゅう模様替えしたり、就活相談の形式が変わったりで、去年から思っていましたが、落ち着きがありません。
友人に聞く他校の進路課より、だいぶ手厚く就活を支援してくれて、助かりはするのですが…
早期からの就活講座や、明らかに蛇足なガイダンスもあるというのが、学校の進路課にかなりお世話になった私の、正直な感想です。
これは、学校内のものに限らず、企業のセミナーや合同説明会での講座にも言えると思います。


自分に必要なものか否か、を考えて参加するのも、就活生に必要なスキルなのかもしれませんね。
返信する
ありがとう♪ (ヤマザキ)
2010-12-16 14:00:55
mikiさん♪
コメントありがとう、お名前ご紹介してしまって失礼しました。

2号館のレイアウトが、行くたびに変わったかな?と思うことはあったのですが、
やっぱり変わってたんですね。
他大学様にも就活セミナーで足を運ぶことがありますが、どこも暗中模索、な点はいなめません。
その中でも、mikiさんがおっしゃるとおり、学生さんが自分で取捨選択する勇気、も必要かもしれませんね。

寒さが厳しくなってきましたが、くれぐれもお体に気をつけてお過ごしくださいね!
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