アニメ「一休さん」の、終わりの時の歌「母上さま~お元気で・す・かー♪」っていう歌知ってる?なんとなく、物悲しい、でもしっかりがんばってますみたいなレター形式のような歌詞。小さい頃、その歌を聞きながら「こんなに頭のいい一休さんでも、お母さんと離れ離れに暮らさなきゃならない。なんてかわいそうなんだ」と思ったものでした。私みたいな普通の子どもでも普通のおうちがあってよかった、みんな一緒に暮らせててよかったとあらためてあたりを見回したりしたものでした。
今、教えている学生さんで、児童養護施設で育った子(Sさん)がいる。深い事情まではわからないけれど、住所がキリスト教系の「〇〇寮」になっていて、そこは施設を出て、18歳以上の人を受け入れている寮なのです。
担任の先生から、(Sさん)は家庭環境が普通と違うので、ちょっと気をつけてあげてください、と言われていた。何か困っている様子はないかと思いながら、見ていましたが、逆に「挨拶」がものすごくきちんとしている。それで、「いつも挨拶がいいですね!」というと、その寮ではみんなが普通にしていることなので、特に自分だけいいとは思っていなかった、と嬉しそうににっこりしてくれた。
たとえば、私に対しては「こんにちは!」「お疲れ様でした!」「お先に失礼します!」「ありがとうございました!」など、友達にも「おはよう!」「元気?」と声をかけているし、以前お昼時にお弁当をみんな出していた時、Sさんは、丁寧にお弁当を広げ、「いただきます!」とまたきちんと声にだして言ってから、お箸を取りあげていた。ちゃんとしてるなぁ・・・・
その後、Sさんにもう少し聞いてみたら、寮に帰ると、みんなが「おかえりなさい!」「おつかれさま!」と明るく声をかけてくれる。学校に行くときも「いってらっしゃい!」「気をつけて!」と言ってくれる。自分も、そうしている。「いってきます!」「ただいまもどりました!」の挨拶もみんなが元気に言っている。夜は「おやすみなさい」朝は「おはようございます」廊下やホールなどの共用部分ですれ違うときもにっこりする。
それが当たり前だと思ってきた。学校では挨拶をするだけで先生がほめてくれるし、回りの友達はあいさつはしてくれるけどあまり元気なさそうな感じだし、自分がしているのは特別なことなのかと逆にびっくりしている。とのこと。
いやいや、あなたが正しいのですSさん!!
寮では中庭も含めて、掃除当番も決まっていてみんなで一生懸命やっている。18歳から45歳ぐらいまでの人がいる。ここは男子寮なので、みんな男性だけど、料理の上手い人がいて、たまに「おすそわけ」してくれる。この前は昆布の佃煮をもらった。秋は中庭で落ち葉を集めて「焼き芋」をする。日曜には教会へ行く。寮長先生はお年寄りだけどいつも元気。そういうふうな話もしてくれた。
みんなで力を合わせて、がんばってるんだな・・・
と、いい話のような気がしますが、実際いい話なのですが、担任の先生によると、
・・・Sさんは、苦手科目がいくつかあって、試験は赤点、自分なりに勉強はしている。でも毎回赤点。どういうことかというと、Sさんは「回りに聞く」ということができない。
「これ教えて」「これわかる?」などと、友達に聞けない。先生にも聞けない。誰かに助けを求める、ということができないのです。「自分の力で」「誰にも頼らず」人一倍がんばらなきゃという気持ちが強すぎるのか、「迷惑を掛けてはいけない」「人のじゃまをしてはいけない」と過剰なまでに思い込んでいる、そういうところがあるんです・・・・
なるほど・・・ そういわれて育ったのか、自分で感じてそうしているのか、そこまではわからないけれど、たぶん・・・回りに「甘える」ことがあまりなかったのかな。
いろんな子がいるし、個性も様々だけど、その後ろにある生育環境まで、考えてみることってあまりない。見えていないことって本当にたくさんある。
Sさん、いい方向に進めるといいな。
いろいろ、回りに甘えていいんだよ!!その方がきっとラクになる。
あと一日で週末.。:・・.。:*・★
暑いけど、がんばりましょう!!!大人も子どもも、みんながんばれ!!!
(@^^)/~~~
今、教えている学生さんで、児童養護施設で育った子(Sさん)がいる。深い事情まではわからないけれど、住所がキリスト教系の「〇〇寮」になっていて、そこは施設を出て、18歳以上の人を受け入れている寮なのです。
担任の先生から、(Sさん)は家庭環境が普通と違うので、ちょっと気をつけてあげてください、と言われていた。何か困っている様子はないかと思いながら、見ていましたが、逆に「挨拶」がものすごくきちんとしている。それで、「いつも挨拶がいいですね!」というと、その寮ではみんなが普通にしていることなので、特に自分だけいいとは思っていなかった、と嬉しそうににっこりしてくれた。
たとえば、私に対しては「こんにちは!」「お疲れ様でした!」「お先に失礼します!」「ありがとうございました!」など、友達にも「おはよう!」「元気?」と声をかけているし、以前お昼時にお弁当をみんな出していた時、Sさんは、丁寧にお弁当を広げ、「いただきます!」とまたきちんと声にだして言ってから、お箸を取りあげていた。ちゃんとしてるなぁ・・・・
その後、Sさんにもう少し聞いてみたら、寮に帰ると、みんなが「おかえりなさい!」「おつかれさま!」と明るく声をかけてくれる。学校に行くときも「いってらっしゃい!」「気をつけて!」と言ってくれる。自分も、そうしている。「いってきます!」「ただいまもどりました!」の挨拶もみんなが元気に言っている。夜は「おやすみなさい」朝は「おはようございます」廊下やホールなどの共用部分ですれ違うときもにっこりする。
それが当たり前だと思ってきた。学校では挨拶をするだけで先生がほめてくれるし、回りの友達はあいさつはしてくれるけどあまり元気なさそうな感じだし、自分がしているのは特別なことなのかと逆にびっくりしている。とのこと。
いやいや、あなたが正しいのですSさん!!
寮では中庭も含めて、掃除当番も決まっていてみんなで一生懸命やっている。18歳から45歳ぐらいまでの人がいる。ここは男子寮なので、みんな男性だけど、料理の上手い人がいて、たまに「おすそわけ」してくれる。この前は昆布の佃煮をもらった。秋は中庭で落ち葉を集めて「焼き芋」をする。日曜には教会へ行く。寮長先生はお年寄りだけどいつも元気。そういうふうな話もしてくれた。
みんなで力を合わせて、がんばってるんだな・・・
と、いい話のような気がしますが、実際いい話なのですが、担任の先生によると、
・・・Sさんは、苦手科目がいくつかあって、試験は赤点、自分なりに勉強はしている。でも毎回赤点。どういうことかというと、Sさんは「回りに聞く」ということができない。
「これ教えて」「これわかる?」などと、友達に聞けない。先生にも聞けない。誰かに助けを求める、ということができないのです。「自分の力で」「誰にも頼らず」人一倍がんばらなきゃという気持ちが強すぎるのか、「迷惑を掛けてはいけない」「人のじゃまをしてはいけない」と過剰なまでに思い込んでいる、そういうところがあるんです・・・・
なるほど・・・ そういわれて育ったのか、自分で感じてそうしているのか、そこまではわからないけれど、たぶん・・・回りに「甘える」ことがあまりなかったのかな。
いろんな子がいるし、個性も様々だけど、その後ろにある生育環境まで、考えてみることってあまりない。見えていないことって本当にたくさんある。
Sさん、いい方向に進めるといいな。
いろいろ、回りに甘えていいんだよ!!その方がきっとラクになる。
あと一日で週末.。:・・.。:*・★
暑いけど、がんばりましょう!!!大人も子どもも、みんながんばれ!!!
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