気持ちが悪い、理解し難い事件が起きた。約2か月間に9名を殺害し死体をバラバラにした殺人事件。しかもその死体と共に狭い部屋に暮らしていたところに違和感を覚える。悪臭がしていた事は同じアパートの住人からも証言を得ている。並みの神経の持ち主なら殺人などしないのだから、普通の人ではないのは明らかだがそれ以上に狂気じみている。自殺願望を持ち、似た仲間を募るサイトの存在も理解出来ないが、そこにアクセスして自殺ほう助を依頼する人も実際に存在するのだから何が何やら。そんな考えを持つのは若い女性に多いらしい。そこにつけ込んでいいように操った今回の犯罪。死人に口なしで本当のところは解明不能。犯人にしても自殺願望があったようなのでこのまま即死刑でも構わないと思われるが、何年にも渡って裁判が繰り広げらるのか。時間もお金も無駄な裁判。折角授かった大事な命。本来の寿命を全うせずに死を選ぶのはやはり間違っている。生きるのはツライにしても、いつか良い事だってあるのだからさ、頑張って生きなければ。それが命を授かった者の使命なのだ。それを忘れちゃいけません!
ダラッとした日常生活が描かれる。もっとピシッとせんかい、と思っていたら主人公は不治の病を患っている設定。だからだらけていたのか、だらけていたからそんな病にかかったのか。ハッキリしない中、突然女子高生と知り合い仲良くなさそうでありながら案外仲良くなったりして。この関係性も理解し難かったが、映画全体も理解不能な部分が多かった。ただ、ところどころで印象に残るセリフ有り。特に面白かったのは女子高生がダメダメな主人公がダサいライター役にコケにされた場面で彼を庇うシーン。「まさかのまさかでわざとダサい格好をしているんですよね」と力強く言い放ち、彼に向っては「つまらない男だね。だからあんなのに嫌味言われんだよ」と澄ました顔で言う。少女でありながら、妙に大人で何でも分かっている風でカッコ良かった。女子高生役の杉咲花さんは小柄なのに大きく見える女優。今後の活躍に期待したい。若い子にありがちな媚びた様子もなく、素直そうで好感が持てた。主人公役の野田洋次郎さんはミュージシャン? なのかな。ハッキリしないダラダラぶりが板についていてそれも面白かった。
第7戦までもつれ込んだワールドシリーズ。ドジャースタジアムで最終戦が行われ、敵地に乗り込んだアストロズが初優勝を飾った。今までは互角の戦いが多く、見ている者を楽しませてくれた。今日は先発のダルビッシュ選手がボコボコに打たれ、その後も忙しく投手交代が繰り返された。見ていて痛々しいほど、ドジャースは弱かった。何が何でも勝ちたかった気持ちは変わらないと思うが、アストロズが初優勝にかける意気込みに負けていたのか。ホームランが7試合で25本もあり見応えがあった。MVPに選ばれたスプリンガー選手は計5本。乗りに乗っている感じで今日の活躍も見ていて気持ちが良かった。日本にはあんな風に爽やかな野球選手はいない。どこか疲れている感じややる気があるのかないのか、と思わせる選手ばかり。今夜も日本シリーズの試合が行われているが、優勝にあと一勝のソフトバンクの選手たちにもあのタイプはいない。スプリンガー選手以外の人たちもその多くが野球を楽しんでいる様子がうかがわれ、楽しい気分になる。日本人選手にはそうした気分にさせてくれる人はいない。その違いは何? もっとも、ピッチャーだけは別。どちらも大変なポジションで野球を楽しんでいる風にはどちらの選手も見えない。特に今日のダルビッシュ選手のように大事な試合で負けるとダメージはひどいのだろうな。応援はしていなかったが(どちらかと言えばアストロズを応援)何だか可愛そうになった。