立ち寄った書店で見かけ、面白そうだなと思い読んでみた。本よりも先に映画を観てしまったが、やはり原作も面白かった。ベストセラーだと聞いたので納得。乃南さんの作品は初めて読んだが分かり易い内容だった。頭の中にある映像が浮かぶので更に理解しやすかったのかも知れない。映画と原作本では多少異なるところもあったがそれぞれにいい出来栄え。日々嫌だな、面倒くさいなと思う事が多いが、生きている限りはそれだけで幸せなのかも、と思い知らされた気がする。何をしたらいいのか分からない、やりたい事が出来ない、自由がないなどとは戯言に過ぎない。自分なりに懸命に生きる事が大事。生きている事が大切。投げやりに日々を送るなんて勿体ない。なーんて。分かってはいても文句を言ったりサボったりしたいのも当たり前の感情。それらの折り合いをつけながら、誰か共に生きる。それが生きて行く事。何言ってんだか分からない(?)がそんな事を感じた。
新社会人たちは研修期間の真っただ中。大手の会社は自社ビル内で行っているのだろうが、やや小さめ或いは中堅どころの会社はスペースがなく、貸しビルで研修を行っているところもある。昼時はあちこちのビルからそれらしき若者たちが一斉に出て来る。一目でそれと分かるのがおかしい。フレッシュでいいが、やはり見た目が幼い。今朝は通勤途中で明らかにそれと思われるふたり連れの男性がいた。会話が聞こえて来て思わず笑った。週末の疲れが取れない模様で「やばいなー疲れが抜けない。年取ったなー」とぼやく。何言ってんだよー、良い若者が。内心そんな思いで彼らの横を通り過ぎたが、その思いも分からないではない。若者でもそれなりに老いて行くのだ。50代のそれとは異なるが疲労を感じるのは確かに20代でもないとは言えない。ま、度合いがまるで違うのだけどね。それに気づくには30年早いわ。しかし月日の流れの何たる早さよ。彼らと我が身の年齢差を確認し、愕然となった。
心理サスペンスのアメリカ映画。女児が誘拐され、警察の捜査が信じられないと躍起になって父親が犯人捜しをする。素人には無理があり、結局は警察官が女児を保護し犯人を射殺。事件解決はあっけなかった。しかしその間に犯人にしてやられた父親が行方不明になりそのまま映画は終了。幕切れに納得がいかなかったが、あんなラストもあり? なのか。犯人にしてもそれはないでしょ、って人だったし。もっとも人は見かけによらないものだからあの犯人説はありか。変に感じたのは父親が犯人の手にまんまと引っかかった点。拳銃を持っていたとは言っても弱そうな(?)女性だったのにおかしいでしょ。あそこまで本気で娘を救おうとしていたのにー。父親役の俳優と刑事役の俳優の懸命の演技は素晴らしかった。それだけにラストが残念!
新年度がスタートし各番組キャスターの異動があった。朝のニュースでは長い事務めていた、阿部渉アナがいなくなったし夜7時の武田真一アナがクローズアップ現代+行き。女子アナや天気予報士の姉さんがたも少し変わった。夜7時にニュースを見る事が多いので(というよりも在宅の場合、ほぼ見ている)その時間帯は誰が務めるのかが気になっていた。かなり前にアシスタントの役割を果たしていた、鈴木奈穂子さんがメインキャスターになって帰って来た。未熟な感じが薄れたがその分、好感度が失われた気がする。サブ役の高井アナはサラリーマン的でつまらない印象。もっともアナウンサーもサラリーマンには違いないのだから個性を持て、という方が無理か。朝6時台のキャスターたちは皆新顔である意味新鮮。けれど重みが感じられず、名前を知らないがメインでニュースを読む女子アナは声の質が耳障り。これは個人的な意見なので勝手な事を書いた。画面に出る人々は若い人が殆ど。こちらがそれだけ年老いたって事なのか。なんだか寂しい。
PASMOでJRの定期券を購入出来るかどうかを駅員に尋ねた。ぶっきらぼうに「ああ、それじゃ買えないよ」と一言。推定年齢50歳位。最近は接客に関して必要以上に敏感になり、低姿勢の駅員が多い。それに慣れているせいか愛想のなさに驚き、国鉄時代の駅員の態度の悪さを思い出した。買えないなら買えないで仕方がないがせめて「申し訳ございませんがSuicaをご利用いただけますか」くらいの事が言えないものか。今時、よくそんな態度で接客をしているなーと変に感心してしまった。相手が女だからと見下した態度だったのか。男が話しかければもう少しまともな対応だったのか。それにしても気に入らない。なんだ、あの言い方は。そこで文句を言ってもこちらが嫌な気分が倍増するだけだと思い、何も言い返さなかった。50歳の爺になっても駅の窓口業務をしている、なんて情けないと言えば情けない。出世すれば良い、と言うものでもないがそんな態度だからその程度の仕事しか出来ないのだ、と相手を心の中で卑下した。