こどものいない伯母夫婦が老人介護施設に入所して約1年5カ月。段々に体も心も弱って来てはいたが、先程伯母が亡くなったと知らせを受けた。ショックではあるが、年齢が年齢だし仕方がない事だとも思う。ひとり残された認知症の伯父が気の毒。最期も同室内にいたと思われるが相手の死を理解する事は出来ないだろう。こんな最期を迎えている夫婦はたくさんいるのが現実か。高齢化社会と言われて久しいがこのままこの社会が進むとこの先、どんな弊害が生まれるのだろうかと不安要素が膨らむ。伯母からこれからの事について相談を受け、雑事を引き受けている姉はただ今、病院へ駆けつけている最中。呑気に(本当は呑気という心境ではないが)自宅待機の妹は雑文書き。人はそれぞれの思いで生きている。伯母への思いも姉と私では異なる。この後、通夜~葬儀~納骨と一連の作業をどう進めていくのか。姉の考えに沿って私は補助をする。けれどそれも私の中では不本意。そこにストレスが生じる事を誰も知らない。伯母には安らかに成仏して欲しいが、それとは別のものが心の中にはあるのも事実。