リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2014年11月19日 高倉健

2014-11-19 20:09:23 | Weblog
健さんについての思い出はあまりない。仁侠映画で大スターとなった頃はこちらはまだガキだったのでどちらかと言うと怖い人、のイメージしかなかった。”幸せの黄色いハンカチ”はテレビで何度も観た。倍賞千恵子さんとの夫婦愛は素晴らしかった。地味だけれど暖かくて普通の人が憧れる夫婦だった。当時は新人俳優だった武田鉄矢さんとの絡みの面白く、何度も笑えた。”南極物語”では樺太犬のタロとジロを可愛がる姿が良かった。無骨で動物なんて、と言いそうなのに実際には愛情を人一倍注ぐ感じで。彼には子どもがいなかったけれどもし、いたら大変な子煩悩だったのではないかしら。”鉄道員”も雪の中で静かにたたずむシルエットがさまになる、数少ない俳優。何も言わなくてもそこにいるだけで絵になるなんて凄い事。その姿を捉えたくて監督たちは躍起になったのかも。いそうでいない、稀有な人。83歳と言う年齢を考えれば何時、お別れになっても不思議ではない。でも、健さんは永遠に生き続けるような錯覚を持たせるようなところをお持ちだったように思う。そんな筈はなく、この日が来てしまったのですね。山田洋次監督が健さんと渥美清さんは特別な俳優だったと語り、あちらで会って話しをしている頃かも、と新聞記事にあった。亡くなった人同士が語り合うなんて有り得ない、と思うがこの場合はそんな事があってもいいかな。なーんて。健さん、お疲れ様でした。合掌。

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