父が亡くなって20日あまり。葬儀の後のバタバタも収まりつつある。母は83歳にして初めてのひとり暮らしが始まった。納骨までにはまだ間があって自宅に父のお骨があるうちは留守にも出来ない、と言う。私なら父が(仮に骨であっても)留守番をしてくれている様な気がして出かけてもいいんじゃない? と呑気に思うところだが彼女にはそれは通じない。それで週末ごとに姉か私、或いは孫たちが交代で母の元を訪ねて留守番に行ったりその話し相手になったりをする。我がダンナに言わせると「年寄を甘やかしてどうする」となるのだがそれも可愛そうに思い、母を慰めに行く。こどもを甘やかせるのとは違って先行きが短い人に向かってムチを打つなんて私にはできない。ダンナはこのところ以前にも増して無理難題を吹きかけてくるのでちょっと困惑気味。それも老い先短くなって来たからなの? か。だとしたらちょっと寂しい。