スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

シンガポール航空国際カップ展望&精神の機能

2008-05-17 19:17:56 | 海外競馬
 日本時間で明日の夜,シンガポール航空国際カップGⅠが行われます。
 このレースは馬インフルエンザの影響をもろに受け,出走を望んだJRAの馬は,事実上シンガポールへの入国を最初から撥ねつけられる形となってしまいました。ということで出走する日本馬は北海道のコスモバルクだけに。コスモバルクにとっては一昨年が優勝,昨年も2着になっているレースです。
 現状のコスモバルクは,日本では大レースに手が届くというレベルにはありません。このレースで2年続けて好走できているのは,シンガポールの馬場に適性があるからという理由もあるかと思いますが,同時に,日本の大レースほどにはレベルが高くならないからという理由もあるのではないかと思います。自身は3度目の遠征となり,体調管理という面ではそうも心配はないでしょうから,今年も好走できるかは,相手関係が問題となるでしょう。
 最有力と思われるのは,ドバイデューティフリーを勝った南アフリカのJay Peg。当時と同じようなレースをするならば,コスモバルクはこの馬を目標にレースを進めるという形になるのではないでしょうか。もう1頭有力視できるのはクイーンエリザベス2世カップで2着したフランスのBalius。ただし,この馬の2着は展開の綾とも考えられ,この馬にならコスモバルクが先着しても不思議ではないという気もします。

 日本では明日はヴィクトリアマイル。これはウオッカ◎とベッラレイア○の争い。あとはローブデコルテ△,ピンクカメオ△,レインダンス△。

 スピノザがいう精神の特徴とは,それが完全に構造的な側面からいわれているということになります。いい換えればスピノザは,これこれこういうことをなすことができるような思惟の様態が精神であるというように,ある機能的な側面から精神を定義付けることをしないのです。すべてのものが精神を有するというのは,たとえば三角形が精神を有するということを含み,そしてスピノザの哲学においてはそのように理解しなければならないわけですが,スピノザがそのように考えることができた理由,また,スピノザの哲学においてはそのように考えることができる理由というのは,取りも直さず精神というのが機能的な観点からではなく,構造的な観点から示されているからだといえると思います。
 しかし,いかに精神がこのように構造的な側面から説明されているとはいえ,精神には精神に独特の機能があることも事実です。そこで精神の機能について論じているのが第二部定理九系であるということになると思います。この系は神との関係から説明されていますが,一般的にこれをある事物Xの精神と身体との関係に捕えなおしていうならば,これは,Xの身体の中に起こることの観念は,Xの精神のうちにあるという意味になるでしょう。そこで各々の精神の機能は,それら各々のものの身体の中に起こること,あるいは起こり得ることと大きな関係を有しているということになります。

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