第15回ヴィクトリアマイル。ディメンシオンは右の前脚の痛みで歩行のバランスを欠いたため出走取消。セラピアは右の前脚に急性の化膿症を発症したため出走取消となり16頭。大野騎手は今日の4レースの発馬の前に落馬し負傷したためトーセンブレスは柴田善臣騎手に変更。
少しばかり押してトロワゼトワルがハナへ。この馬がハナに立ったときには2番手にメジェールスーで3番手がダノンファンタジーとコントラチェック。5番手にサウンドキアラ。6番手にシゲルピンクダイヤとアーモンドアイ。8番手にラヴズオンリーユーとノームコア。10番手にシャドウディーヴァとプリモシーンとスカーレットカラー。13番手以降はビーチサンバ,サトノガーネット,トーセンブレス,アルーシャの順。途中でトロワゼトワルのリードは3馬身くらいになり,単独の2番手にコントラチェック。また3馬身差で3番手以下が続き,3番手以下の14頭はほぼ一団というレース。前半の800mは45秒6のスローペース。
直線に入るところでもトロワゼトワルのリードは3馬身。2番手がコントラチェックで3番手にサウンドキアラ,4番手にアーモンドアイ。サウンドキアラがコントラチェックに迫っていくとコントラチェックは一杯。さらにサウンドキアラがトロワゼトワルとの差を詰めにかかりましたが,この時点でサウンドキアラの外のアーモンドアイはほぼ持ったまま。そこからサウンドキアラと逃げるトロワゼトワルの内の2頭をまとめて差すとあとは独走となって楽々と優勝。サウンドキアラが4馬身差で2着。アーモンドアイをマークするようなレースになったノームコアは,アーモンドアイにはついていくことができずクビ差で3着。逃げ粘ったトロワゼトワルが半馬身差で4着。
優勝したアーモンドアイは天皇賞(秋)以来の勝利で大レース7勝目。その後,暮れの香港への遠征を予定していましたが発熱で回避。出走に踏み切った有馬記念はこの馬の能力からしたら大敗。今年はドバイへ遠征したものの,レースが中止に。そのまま帰国してここが今年の初戦。ステップだけでいえば不安がなかったわけではありませんが,牝馬での戦いですから,能力を出せれば今日のような結果になって当然でしょう。2着馬も3着馬も能力上位の馬なので,現時点で今日の着差くらいの能力差があるとみてよいと思います。父はロードカナロア。母がフサイチパンドラで祖母がロッタレース。
騎乗したクリストフ・ルメール騎手は天皇賞(春)以来の大レース制覇。第12回以来3年ぶりのヴィクトリアマイル2勝目。管理している国枝栄調教師は天皇賞(秋)以来の大レース18勝目。第6回以来9年ぶりのヴィクトリアマイル2勝目。
スピノザが幾何学的方法を数学であると考えていたと上野が発言するとき,上野は同時にスピノザと比較対象するために,ふたりの名前をあげています。ひとりがホッブズThomas HobbesでもうひとりがライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizです。上野によれば,ホッブズの関心は命題計算を考えることにあり,ライプニッツの関心は命題の記号化や結合方法を考えることにあったのですが,スピノザにはその発想はなかったとしています。
さらに上野はこれとは別の箇所で,やはりスピノザとホッブズおよびライプニッツを比較しています。そこでは,ホッブズの認識cognitioでは論理すなわち計算であり,したがって計算可能性が論理学であると考えていました。ライプニッツにも同様のところがありました。そしてこの両者に共通しているのは分析であり,その分析が意味するところは,命題の計算に持ち込むことができる基本的な単位を探すということです。スピノザはこれに対して公理論的な証明Demonstratioだけを行い,概念notioの分析とか論理学はまったく行っていません。それはスピノザが,公理論的な証明を数学であると考えていたからだと上野は言っています。
この発言をそのまま真に受ければ,概念の分析や論理学,もちろんそれはここでホッブズが関心を抱いていたとされる論理学のことですが,そうしたものはスピノザにとって数学ではなかったということになるでしょう。ですが僕はそのようには考えません。むしろそれもスピノザにとって数学ではあったのだと思います。これは,ロバート・ボイルRobert Boyleの実験による実証主義は,化学的方法にとって最良の方法ではないとしても,それは化学ではあるという認識を,おそらくスピノザはもっていたであろうということと同じ理由です。ここで上野がスピノザと比較しているホッブズやライプニッツのやり方は,数学の方法として最良のものであるとはスピノザは認めないでしょうが,数学であることまで認めないとは思いません。
では上野がなぜそのようないい方をしたのかといえば,そこにはある意図があったのではないかと僕は想定します。それは,上野がホッブズおよびライプニッツに共通する点として,分析という語をあげている点です。分析は方法なのです。
少しばかり押してトロワゼトワルがハナへ。この馬がハナに立ったときには2番手にメジェールスーで3番手がダノンファンタジーとコントラチェック。5番手にサウンドキアラ。6番手にシゲルピンクダイヤとアーモンドアイ。8番手にラヴズオンリーユーとノームコア。10番手にシャドウディーヴァとプリモシーンとスカーレットカラー。13番手以降はビーチサンバ,サトノガーネット,トーセンブレス,アルーシャの順。途中でトロワゼトワルのリードは3馬身くらいになり,単独の2番手にコントラチェック。また3馬身差で3番手以下が続き,3番手以下の14頭はほぼ一団というレース。前半の800mは45秒6のスローペース。
直線に入るところでもトロワゼトワルのリードは3馬身。2番手がコントラチェックで3番手にサウンドキアラ,4番手にアーモンドアイ。サウンドキアラがコントラチェックに迫っていくとコントラチェックは一杯。さらにサウンドキアラがトロワゼトワルとの差を詰めにかかりましたが,この時点でサウンドキアラの外のアーモンドアイはほぼ持ったまま。そこからサウンドキアラと逃げるトロワゼトワルの内の2頭をまとめて差すとあとは独走となって楽々と優勝。サウンドキアラが4馬身差で2着。アーモンドアイをマークするようなレースになったノームコアは,アーモンドアイにはついていくことができずクビ差で3着。逃げ粘ったトロワゼトワルが半馬身差で4着。
優勝したアーモンドアイは天皇賞(秋)以来の勝利で大レース7勝目。その後,暮れの香港への遠征を予定していましたが発熱で回避。出走に踏み切った有馬記念はこの馬の能力からしたら大敗。今年はドバイへ遠征したものの,レースが中止に。そのまま帰国してここが今年の初戦。ステップだけでいえば不安がなかったわけではありませんが,牝馬での戦いですから,能力を出せれば今日のような結果になって当然でしょう。2着馬も3着馬も能力上位の馬なので,現時点で今日の着差くらいの能力差があるとみてよいと思います。父はロードカナロア。母がフサイチパンドラで祖母がロッタレース。
騎乗したクリストフ・ルメール騎手は天皇賞(春)以来の大レース制覇。第12回以来3年ぶりのヴィクトリアマイル2勝目。管理している国枝栄調教師は天皇賞(秋)以来の大レース18勝目。第6回以来9年ぶりのヴィクトリアマイル2勝目。
スピノザが幾何学的方法を数学であると考えていたと上野が発言するとき,上野は同時にスピノザと比較対象するために,ふたりの名前をあげています。ひとりがホッブズThomas HobbesでもうひとりがライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizです。上野によれば,ホッブズの関心は命題計算を考えることにあり,ライプニッツの関心は命題の記号化や結合方法を考えることにあったのですが,スピノザにはその発想はなかったとしています。
さらに上野はこれとは別の箇所で,やはりスピノザとホッブズおよびライプニッツを比較しています。そこでは,ホッブズの認識cognitioでは論理すなわち計算であり,したがって計算可能性が論理学であると考えていました。ライプニッツにも同様のところがありました。そしてこの両者に共通しているのは分析であり,その分析が意味するところは,命題の計算に持ち込むことができる基本的な単位を探すということです。スピノザはこれに対して公理論的な証明Demonstratioだけを行い,概念notioの分析とか論理学はまったく行っていません。それはスピノザが,公理論的な証明を数学であると考えていたからだと上野は言っています。
この発言をそのまま真に受ければ,概念の分析や論理学,もちろんそれはここでホッブズが関心を抱いていたとされる論理学のことですが,そうしたものはスピノザにとって数学ではなかったということになるでしょう。ですが僕はそのようには考えません。むしろそれもスピノザにとって数学ではあったのだと思います。これは,ロバート・ボイルRobert Boyleの実験による実証主義は,化学的方法にとって最良の方法ではないとしても,それは化学ではあるという認識を,おそらくスピノザはもっていたであろうということと同じ理由です。ここで上野がスピノザと比較しているホッブズやライプニッツのやり方は,数学の方法として最良のものであるとはスピノザは認めないでしょうが,数学であることまで認めないとは思いません。
では上野がなぜそのようないい方をしたのかといえば,そこにはある意図があったのではないかと僕は想定します。それは,上野がホッブズおよびライプニッツに共通する点として,分析という語をあげている点です。分析は方法なのです。
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