スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

テレ玉杯オーバルスプリント&還元する

2023-09-20 19:05:33 | 地方競馬
 第34回テレ玉杯オーバルスプリント
 逃げようとしたのはラプタスとスマイルウィとドライスタウト。枠なりにラプタスの逃げとなり,2番手にスマイルウィ,3番手にドライスタウト。4番手にはクラティアラで5番手にオーロラテソーロ。6番手はサダムスキャットとリコーシーウルフでここまでは差がなく続きました。2馬身差でテイエムサウスダン。2馬身差でアポロビビ。3馬身差の最後尾にエコロファルコン。前半の600mは35秒2のハイペース。
 3コーナーを回ると前の3頭は雁行に。直線を前にラプタスは一杯になり,直線の入口ではスマイルウィが先頭に立ち外にドライスタウト。ここからは2頭の優勝争いになり,差し切ったドライスタウトが優勝。直線先頭のスマイルウィが4分の3馬身差で2着。外目から伸びてきたオーロラテソーロが3馬身差で3着。
 優勝したドライスタウトは昨年11月のオープン以来の勝利。重賞は一昨年の全日本2歳優駿以来の2勝目。この馬は3歳のときは順調に使えず,2戦しただけ。それでもオープンを勝ちました。今年に入っての3戦は未勝利ですが,強い相手に大きくは負けていませんでしたからここは有力候補の1頭。逃げたラプタスが早めにばててしまったことは,3番手追走になったこの馬には有利な材料ではありましたが,そうした展開面の恩恵だけでなく,能力もスマイルウィを上回っていたとみていいのではないかと思います。距離は延びない方がよいでしょう。祖母の父がフジキセキ。Dry Stoutは黒ビールの種類。
 騎乗した戸崎圭太騎手は第25回,26回,27回,28回に続き6年ぶりのテレ玉杯オーバルスプリント5勝目。管理している牧浦充徳調教師はテレ玉杯オーバルスプリント初勝利。

 僕は河井がいうように,スピノザがreferreというとき,それをすべて帰すると訳した方がいいとは,現時点ではいいません。ただ,第二部定理三二に関しては,関係する限りというより,帰せられる限りという訳の方が優れていると考えます。よって,この語の考察でこの定理Propositioに訴求するときは,すべての観念ideaは神Deusに帰せられる限りでは真verumであるということにします。
                                        
 この点についてひとつだけ弁明しておきます。僕が『スピノザーナ11号』を読了したのは3月15日でした。ただこれはそのすべてを読了したという意味です。ここで考察している巻頭言は,『スピノザーナ11号』の冒頭に置かれているものですから,これを読み終えたのはそれよりさらに前のことになります。そしてこれを読み終えた時点で,僕はこの部分は神に帰せられる限りでは真であるという訳の方が優れていると判断していましたので,それ以降はこの定理については帰せられるという訳で訴求しています。つまり,すべての観念は神に帰せられる限りでは真であるといういい方は,すでにこのブログの中で僕はしています。今回は,この部分をこう訳した方がよいということを示すために,神に関係する限りで真であるといういい方を用いた上で,これを神に帰せられる限りでという訳に直すというように説明しましたが,帰せられるといういい方自体を,すでに用いられているのです。
 また,河井は帰するのほかに,還元するという訳も示しています。第二部定理三二でいえば,すべての観念は神に還元される限り真である,という訳になります。僕はこの訳については,関係する限りで真であるという訳より優れていると思いますが,帰するという訳には劣ると思います。なぜなら,あるものが何かに帰するというなら,その帰するという作用は思惟作用であると限定することができると思うのですが,あるものが何かに還元されるというのは,必ずしもそれを表さないように思うからです。なので僕は還元するではなく帰するの方を用います。ただ,これは僕がそのように思うということなのであって,還元するの方が帰するより優れているという考え方を否定するものではありません。
コメント
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