昨晩の第12回勝島王冠。
マイネルクラースは伸び上がるような発馬で1馬身の不利。1コーナーを回ってからかなり強引に内に切れこんでカジノフォンテンがハナへ。2番手のチャイヤプーンが外から並び掛けていく形。切り込まれたテルペリオンはゴールドホイヤーと並んで3番手。5番手にアンダーザスターとモジアナフレイバー。この後ろはマースインディ,ノンコノユメ,リッカルド,ノーブルサターン,サブノクロヒョウの5頭の集団。さらにロードアルペジオ,マイネルクラース,クロスケの3頭が集団で続き,後方2番手にハセノパイロで最後尾にジョーストリクトリという隊列。最初の800mは50秒2のスローペース。
3コーナーを回るとカジノフォンテン,チャイヤプーン,ゴールドホイヤーの3頭は雁行となり,モジアナフレイバーがさらにその外から捲り上げる形に。直線を前にしてゴールドホイヤーは一杯。少し外に出てきたカジノフォンテンが再び抜け出し,モジアナフレイバーがチャイヤプーンを差して2番手に上がりました。しかしモジアナフレイバーはここから伸びを欠き,カジノフォンテンが再び突き放して鋭く逃げ切り優勝。最内から脚を伸ばしてきたノンコノユメがフィニッシュ寸前で外のモジアナフレイバーを差し切って2馬身差の2着。モジアナフレイバーはハナ差の3着。
優勝したカジノフォンテンは前走のオープンから連勝。南関東重賞は京成盃グランドマイラーズ以来の2勝目。ここはモジアナフレイバーとノンコノユメが能力では上。先手の奪い方は強引であまり褒められたものではなかったっように思えますが,そこからペースをうまく落とせたことで,能力上位の2頭の差し脚を封じたという内容でしょう。前走で2000mを勝っていましたが,これは相手関係も大きかったところ。今日の相手で1800mで勝ったというのはこの馬にとって大きな収穫といえそうです。父は2008年にピーターパンステークスに勝ったカジノドライヴ。母の父は1996年に中山金杯,1997年に中山金杯と東京新聞杯に勝ったベストタイアップ。母は2002年にスパーキングレディーカップ,2003年にエンプレス杯,2005年に報知グランプリカップとTCKディスタフに勝ったジーナフォンテン。
騎乗した船橋の張田昂騎手は京成盃グランドマイラーズ以来の南関東重賞2勝目。管理している船橋の山下貴之調教師は南関東重賞2勝目。
この日に1冊の本を読了しました。スピノザ―ナの10号です。以前に読んだ15号は2017年1月20日に発行されたもので,この10号は2010年4月30日の発行。コンテンツを簡単に紹介します。
まず『スピノザ哲学論攷』の河合徳治による巻頭言があります。これは内容的にも分量的にも論文というよりコラムに類します。
次に2009年2月4日に亡くなった柴田寿子の訃報と略歴,業績の紹介があります。柴田は政治論を中心とした学者で,僕はまとまった著作を読んだことはありません。現代思想の1996年の11月臨時増刊の総特集スピノザの中に,「デモクラシーのもう一つの可能性」という論文があり,これは僕も読みました。
次が松田克進の「〈自己原因〉論争の「目撃者」としてのスピノザ」です。これは『スピノザの形而上学』には部分的に,『近世哲学史点描』には全体が所収されています。
次は柏葉武秀の「存在しないものの存在論」です。表題からは内容がつかみにくいかもしれませんが,スピノザがいう精神mensの永遠性aeternitasを,どのように理解するのが適切であるかということを,ある観点から特化して究明しようとする論考です。
次が近藤智彦の「自由意志と目的論の帰趨」です。これはスピノザの哲学とストア派の思想の間の類似性を解明しようとする試みです。
最後に柴田寿子の『リベラル・デモクラシーと神権政治』という著作の書評があります。評者は川添美央子です。
15号のときはまとまった考察はせず,興味深い内容を含むものについて,本論と別の仕方で探求しました。しかし今回はその方法は採用しません。というのは,まとまった考察をしたいと思える内容が多く含まれているからです。コンテンツの紹介でいったように,僕は柴田寿子については著作を読んだことはありませんので,訃報や業績の紹介の部分はもちろんのことですが,川添による書評の部分も考察の対象としません。しかしそれ以外のものはごく短い巻頭言も含み,考察の対象にしたいと思う部分が含まれています。ですからそれらを順に考察してくことにします。ひとつのコラムと3本の論文ですから,長くなるかもしれません。
マイネルクラースは伸び上がるような発馬で1馬身の不利。1コーナーを回ってからかなり強引に内に切れこんでカジノフォンテンがハナへ。2番手のチャイヤプーンが外から並び掛けていく形。切り込まれたテルペリオンはゴールドホイヤーと並んで3番手。5番手にアンダーザスターとモジアナフレイバー。この後ろはマースインディ,ノンコノユメ,リッカルド,ノーブルサターン,サブノクロヒョウの5頭の集団。さらにロードアルペジオ,マイネルクラース,クロスケの3頭が集団で続き,後方2番手にハセノパイロで最後尾にジョーストリクトリという隊列。最初の800mは50秒2のスローペース。
3コーナーを回るとカジノフォンテン,チャイヤプーン,ゴールドホイヤーの3頭は雁行となり,モジアナフレイバーがさらにその外から捲り上げる形に。直線を前にしてゴールドホイヤーは一杯。少し外に出てきたカジノフォンテンが再び抜け出し,モジアナフレイバーがチャイヤプーンを差して2番手に上がりました。しかしモジアナフレイバーはここから伸びを欠き,カジノフォンテンが再び突き放して鋭く逃げ切り優勝。最内から脚を伸ばしてきたノンコノユメがフィニッシュ寸前で外のモジアナフレイバーを差し切って2馬身差の2着。モジアナフレイバーはハナ差の3着。
優勝したカジノフォンテンは前走のオープンから連勝。南関東重賞は京成盃グランドマイラーズ以来の2勝目。ここはモジアナフレイバーとノンコノユメが能力では上。先手の奪い方は強引であまり褒められたものではなかったっように思えますが,そこからペースをうまく落とせたことで,能力上位の2頭の差し脚を封じたという内容でしょう。前走で2000mを勝っていましたが,これは相手関係も大きかったところ。今日の相手で1800mで勝ったというのはこの馬にとって大きな収穫といえそうです。父は2008年にピーターパンステークスに勝ったカジノドライヴ。母の父は1996年に中山金杯,1997年に中山金杯と東京新聞杯に勝ったベストタイアップ。母は2002年にスパーキングレディーカップ,2003年にエンプレス杯,2005年に報知グランプリカップとTCKディスタフに勝ったジーナフォンテン。
騎乗した船橋の張田昂騎手は京成盃グランドマイラーズ以来の南関東重賞2勝目。管理している船橋の山下貴之調教師は南関東重賞2勝目。
この日に1冊の本を読了しました。スピノザ―ナの10号です。以前に読んだ15号は2017年1月20日に発行されたもので,この10号は2010年4月30日の発行。コンテンツを簡単に紹介します。
まず『スピノザ哲学論攷』の河合徳治による巻頭言があります。これは内容的にも分量的にも論文というよりコラムに類します。
次に2009年2月4日に亡くなった柴田寿子の訃報と略歴,業績の紹介があります。柴田は政治論を中心とした学者で,僕はまとまった著作を読んだことはありません。現代思想の1996年の11月臨時増刊の総特集スピノザの中に,「デモクラシーのもう一つの可能性」という論文があり,これは僕も読みました。
次が松田克進の「〈自己原因〉論争の「目撃者」としてのスピノザ」です。これは『スピノザの形而上学』には部分的に,『近世哲学史点描』には全体が所収されています。
次は柏葉武秀の「存在しないものの存在論」です。表題からは内容がつかみにくいかもしれませんが,スピノザがいう精神mensの永遠性aeternitasを,どのように理解するのが適切であるかということを,ある観点から特化して究明しようとする論考です。
次が近藤智彦の「自由意志と目的論の帰趨」です。これはスピノザの哲学とストア派の思想の間の類似性を解明しようとする試みです。
最後に柴田寿子の『リベラル・デモクラシーと神権政治』という著作の書評があります。評者は川添美央子です。
15号のときはまとまった考察はせず,興味深い内容を含むものについて,本論と別の仕方で探求しました。しかし今回はその方法は採用しません。というのは,まとまった考察をしたいと思える内容が多く含まれているからです。コンテンツの紹介でいったように,僕は柴田寿子については著作を読んだことはありませんので,訃報や業績の紹介の部分はもちろんのことですが,川添による書評の部分も考察の対象としません。しかしそれ以外のものはごく短い巻頭言も含み,考察の対象にしたいと思う部分が含まれています。ですからそれらを順に考察してくことにします。ひとつのコラムと3本の論文ですから,長くなるかもしれません。