スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

平安賞&読書

2016-10-05 19:28:42 | 競輪
 被災地支援競輪として実施され,2日に決勝が争われた向日町記念。並びは山崎‐内藤の北日本,脇本‐稲垣‐村上の近畿,阿竹‐三宅の四国中国で,吉沢と岩本は単騎。
 スタートを取ったのは内藤で,山崎の前受け。3番手に脇本,このラインを追走したのが吉沢,7番手に阿竹,最後尾に岩本の周回に。残り3周のバックで阿竹が岩本まで連れて上昇。山崎は誘導との車間を少し開けて待ち構えましたが,阿竹は叩きにはいかず,内藤の後ろに入って脇本の動きを警戒しつつ前と車間を開けました。脇本が引いて少し長めの一列棒状に。残り2周のバックから阿竹が今度は山崎を叩きに発進。しかしすでに打鐘ということもあったでしょう,山崎は引かずに突っ張りました。このために阿竹は行かれず,ホームで外から脇本が発進。吉沢まで連れて出きりました。これで後方からは動きがなくなり前での勝負。直線から踏み込んだ番手の稲垣が優勝。脇本と稲垣の間に進路を取ったマークの村上が半車身差の2着に続いて地元勢のワンツー。このラインを追った吉沢が4分の3車身差の3着に続きました。
 優勝した京都の稲垣裕之選手は1月のいわき平記念以来となる記念競輪6勝目。地元となる向日町記念は2008年以来の2勝目。このレースはラインの厚みが近畿勢が断然。単騎の吉沢や岩本が番手戦を挑むことも考えにくかったので,脇本がどのあたりからの先行になるかによって,稲垣が勝つか村上が勝つかが決まるだろうと考えていました。前受けした山崎が先行争いも辞さずに突っ張っていくことは想定外だったかもしれませんが,阿竹が出られず,隊列も短くなったので,脇本にとっては好都合だったでしょう。後ろから捲ってくる選手がいませんでしたので,番手発進する必要もなく,稲垣には有利に働いたというレースであったと思います。

 3月17日,木曜日。この日は川崎で午後5時に帰宅しましたが,移動中に一冊の書籍を読了しました。『破門の哲学』です。この本はブログを始める以前に読んだことがあったものですが,この本に関連するコメントを前年の暮れにもらいました。なのでよい機会と思ってまた読み直してみたものです。もちろんコメントをもらってすぐに読み始めたというわけではありません。
                                     
 僕はこのように,過去に読んだ本を読み直すということはしますが,それは部分的である場合がほとんどです。今回のように最初から最後まで通して読み直すということはあまりしません。時間の問題もありますが,一冊の本の中で自分にとって重要な部分というのは限られているからです。
 ただし,逆にいえばそうした重要な部分は,何度でも読み直す必要があるということです。ですが記憶力には限界というものがありますから,ある本の中のどの部分が重要であるのかということを逐一覚えておくということはできません。なので再読するための利便性を増すために,その重要な部分に関しては記録を残しておく必要があります。そこで僕はそういう部分には何らかのメモを残します。なので僕の場合,本を読むためには書き込みをすることができる紙の書籍である必要があります。だから僕は電子書籍は利用しません。もしも文字を目で追うことを読書というなら話は別ですが,読書のためには紙の書籍である必要があるのです。
 一冊の本の内容だけを調べたいのであれば,電子書籍は紙の書籍にはない利便性を有せると思います。紙の書籍の索引には限界がありますし,索引がついていないものもあります。しかし電子書籍であれば,ある単語がどこで使われているか簡単に検索できる余地があるからです。ところが,Aという書籍のある部分が,Bという書籍のある部分とどういう関係があるのかということを調べたい場合には,こうした機能はまったく役に立ちません。むしろAにはBのある部分を,BにはAのある部分を参照せよとメモしておかなければならないのです。そういう書き込みが可能になるならば,たぶん電子書籍は読書にとってかなり有益なツールになるでしょう。
コメント
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