スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

いわき金杯争奪戦&自殺の衝動

2013-03-10 18:45:40 | 競輪
 昨日は復興支援のためのチャリーズカップが行われたいわき平記念の決勝。並びは飯野ー渡辺一成ー山崎-成田ー山田の北日本,岡田ー渡辺晴智の東日本,深谷-小倉の西日本。
 小倉がSを取って深谷の前受け。4番手に岡田で6番手から飯野で周回。飯野は残り2周のホーム手前から上昇していき,ホームでは前に。岡田が6番手,深谷が8番手に。このまま打鐘から飯野がスピードアップ。一列棒状からまずは岡田が発進しましたが,成田に牽制されてストップ。バック半ばで渡辺一成が番手発進し,深谷は動けず。渡辺マークの山崎が差して優勝。マークの成田が2着。渡辺一成が3着で地元勢の上位独占。
                         
 優勝した福島の山崎芳仁選手は昨年9月のオールスター競輪以来のグレードレース優勝。記念競輪は2010年の弥彦記念以来で節目の10勝目。同年9月には当地のオールスター競輪で優勝。記念では2007年以来の2勝目。ここは地元勢の結束が堅い上,深谷はさほど器用に立ち回るタイプではなく,岡田は好調時の状態にないようなので,並びが確定した段階でこういったレースになることが容易に予想されました。その予想通りの展開となり,楽な優勝だったのではないでしょうか。見ている方からすれば単調なレースで面白みには欠けました。

 iPro2レコーダーを外しましたので,あとは血糖値計測の結果のメモを渡せばこの日の予定はすべて終了でした。ところが,このメモが見当たりません。どうやら自宅に忘れてきてしまったようなのです。計測結果は,計測した時刻とともに,自己管理ノートに記録してありました。自己管理ノートはそのまま渡すことができません。ですからこの日の朝の結果とともに,わざわざ別のノートに清書したのです。それを忘れてくるというのですからどうしようもありません。
                         
 僕は,自分の力でどうにもならないことに関しては,いくらそれで悲しい思いをすることになったとしても受け入れることができます。しかし,自分が注意していれば明らかに避けられたと思えるようなことに関しては,それがどんなに些細なことであっても,強い苛立ちを感じます。僕は滅多に腹を立てることがない,自分でいうのも変かもしれませんが,かなり温厚な人間だと思います。しかしこのような場合は別。以前にインスリンを注射するための針の残量を伝え間違えるという失敗を犯したことがありましたが,そういう場合も含め,このようなときには,オーバーではなく,このまま世の中から消えてしまいたいとさえ思うこともあるのです。もちろんこのときも同じような気持ちに苛まれました。僕は常に注意深く,また思慮深くありたいという欲望が強いあまり,自分自身がそれを裏切ることをしてしまった場合に感じる失望の念というのがとりわけ強いようです。
 スピノザはについて考えることを否定します。ただ,スピノザが考えるというとき,これは概念と知覚とを分節した上での概念に該当します。そして僕はその通りであると理解しますから,実際に自殺してしまうようなことはないでしょう。ただこのような場合に,衝動として,つまりは能動である概念としてはなく受動である知覚として,自殺をイメージするということは,第四部定理四にある通り,避けることができませんから生じますし,これからも生じるでしょう。このイメージは,僕自身の中ではリアルなものであって,人間というのは,このような衝動に駆られて自殺するのだろうということがありありと理解できるような類の受動感情です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする