スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

蒲生氏郷杯&第一部定理二五系証明

2007-11-02 19:18:03 | 競輪
 昨日の初日特選3レースの上位9人によって争われた今日のふるさとダービー松阪の2日目メーン蒲生氏郷杯
 渡辺一成選手の前受け。5番手には平原選手が入り,7番手から村上選手で周回。残り2周の1センター過ぎから先に平原選手が上昇していきましたが,バックで渡辺一成選手が突っ張ってそのまま先行。斉藤選手まで出きって平原選手は再度5番手に入り直し,結果的に周回中の隊列のままほぼ一列棒状で最終ホーム。伏見選手は渡辺一成選手との車間を開けて,後ろから来ればいつでも出て行くような態勢でしたが,結局はだれも来ず,直線から踏み出すような形となってそのまま1着。3センター過ぎから捲り追い込むような形になった平原選手がかなり迫っての2着で,平原選手マークの後閑選手が3着でした。
 北日本はずらっと並んで意外と好成績を収めていないような印象もあるのですが,平原選手や村上選手はあまり粘るというタイプではありませんし,渡辺一成選手が前を取ってそのまま突っ張ることができましたので,勝った伏見選手には楽な展開だったでしょう。北日本勢の場合,連携して今日のようにすんなりとした展開にならないようなレースへの対応がひとつの課題ではあると思います。

 これは一応は定理の系になっていますので,第一部定理二五系についてはここで証明を与えておくことにします。
 まず,第一部公理一の意味からして,自然のうちに実在するものは実体であるかそうでなければ様態であるかのどちらかですから,個物は実体であるか様態であるかのどちらかであるということになります。しかし,個物が実体であるということはありません。なぜならすでに第一部定理一四において,自然のうちに実在する実体は神だけであるということが証明されているからです。よって個物が様態であるということについてはこれで明らかだといえます。
 次に,第一部定義五により,様態は実体の変状です。したがって個物もまた実体の変状であるということになります。ここまでは何も問題がないと思います。
 すでにいったように,僕は定義五に関しては,これを完全に名目的な定義と理解していますが,たとえそのように考えたとしても,上述の定理一四においては,実在する実体が神だけであるということになっていますから,実体の変状であるということは,それが神の変状であるということを意味します。したがって,個物というのは神の変状であるということがここからでてきているわけです。
 なおこのことには,スピノザも指摘しているように,第一部定理一五も大いに参考になります。ただこのことだけからして,個物は神がなくてはあることも考えることもできないというのは明らかであるといえるからです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする