スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

一週間天下&第一部定理三証明

2007-11-12 19:41:09 | NOAH
 リーグ戦を勝ち抜いて新GHCタッグ王者となったRO&Dのブラウン選手とブキャナン選手は,予定通りに27日の武道館大会で杉浦選手と丸藤選手のチームとの防衛戦を行いました。
 挑戦者組が奇襲をかけるような形で試合開始。杉浦選手も丸藤選手もそう大きな選手ではありませんので,体格の違うRO&Dに勝つにはうまく繋いで連係を取り入れなければならないでしょうから当然の作戦といえなくもありません。
 ただしスピードという点ではRO&Dもひけをとらず,途中,場内から花道へのパワーボムを受けた杉浦選手がダウンし,丸藤選手がローンバトルを強いられるなど,一方的といえるほどのRO&Dペースで試合は進展していきました。
 ただ,時間の経過と共に,ブラウン選手にスタミナ切れの色が濃くなり,これを丸藤選手がアックスボンバーで花道でダウンさせている間に,復活した杉浦選手とふたりでブキャナン選手に集中攻撃。最後は杉浦選手がジャーマンスープレックスからオリンピック予選スラムを三連発で決め,ブキャナン選手をフォール。新王者に輝きました。途中でダウンしていた時間はありましたが,杉浦選手の奮闘が光る一戦でした。
 わずか一週間ほどの戴冠となってしまったRO&Dですが,試合後の武道館はむしろRODコールに包まれました。このチームがNOSHのファンから認められた証であり,僕自身もまた来日してほしいと思います。
 骨折でリーグ戦を欠場したスミス選手は怪我も癒え,次期シリーズに来日。ということで25日の札幌大会では新王者がスミス・斎藤組の挑戦を受けることが決定しています。

 明日は松山記念の決勝です。並びは志智-浜口-富永の中部,岡本-小倉-西田の四国中国,北津留-野田の福岡に佐久間。志智選手にチャンスかもしれません。

 また,明日から竜王戦七番勝負第三局が指されます。個人的には佐藤二冠の先手での角換り相腰掛銀先後同型の戦いがみたいのですが,最近の佐藤二冠はこの戦型を避けているように思われますのでどうでしょうか。

 第一部定理三はふたつの公理を用いることによって証明することができます。そのうち基本となるのは第一部公理四です。ここから,もしもYがXの原因であるなら,Yの認識はXの認識に依存するということが分かります。いい換えれば,ある知性がYを認識する場合には,Xの認識が必要であって,さらに積極的にいうならば,Xを認識することによってYを認識することができるということになります。つまりYの観念がXの観念に含まれているわけです。
 もうひとつは第一部公理五です。この第一部公理五はテーマとして検討したような問題を抱えているわけですが,今はそれは問いません。思惟の属性と思惟以外の何らかの属性,たとえば延長の属性は,様態的に区別されるのではなく,実在的に区別されるという点に注意するだけで十分です。するとこの公理から,XとYが実在的に区別されるなら,Xの観念がYの観念に,またYの観念がXの観念に含まれるということはないということが明らかになります。逆にいえば,もしも一方の観念が他方の観念に含まれるということがあるなら,その両者は実在的には区別されず,様態的にのみ区別されるということになります。
 これらのことを総合します。まず,結果の観念は原因の観念に含まれます。そしてもしも一方の観念が他方の観念に含まれる場合には,その両者は様態的にのみ区別されますよって原因と結果は様態的にのみ区別され,実在的には区別されません。したがって,共通点を持たないものの間では,一方が他方の原因であるということができないということになるのです。
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