スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

異色対決&第二部定理三五証明

2007-06-16 21:12:41 | NOAH
 RODがGHCタッグに挑戦したNOAHの横浜大会で,僕が個人的に注目していたのは,グローバルハードコア王者の志賀選手と川畑選手と,前のシリーズでGHCタッグに挑戦した高山選手と杉浦選手のタッグマッチ。これはまったくの異色対決というべきで,カードが発表された段階でかなり驚きました。志賀選手は長期欠場を経験している選手で,欠場以前に高山選手とあたったことはあったかもしれませんが,復帰後はおそらく始めて。川畑選手はNOAHの所属になってからは高山選手と初対戦。ただし,以前に2度ほど戦ったことがあるそうです。
 実力的には高山選手と杉浦選手の方が一枚も二枚も上で,どんな試合になるかまったく想像ができなかったのですが,終始,高山選手と杉浦選手が攻め続けるという一方的な内容になりました。あるいは高山選手と杉浦選手には,自分たちの力からして,こういう試合が組まれること自体への怒りのようなものがあったかもしれません。
 ただ,内容が一方的であったとしても勝敗はまた別であるのはプロレスの魅力のひとつ。この試合も最後の最後で志賀選手が杉浦選手をうまく丸め込み,志賀選手と川畑選手に凱歌が上がりました。この実績をもとに,メーンの後に秋山選手と力皇選手への挑戦を志願していましたが,次期シリーズは力皇選手がヨーロッパ遠征ということで,タイトルマッチは行われないようです。勝ったとはいっても内容が内容ですので,本当に挑戦が実現するかどうかは,ファンがふたりをどこまで評価できるかという点にかかってくるのではないかと思います。

 明日は高松記念2日目優秀のチータカカップ。並びは伏見ー紺野の北日本,矢口ー手島の群馬,渡部ー西郷の西日本,荒井ー加倉の九州に玉木で4分戦。手島選手◎を狙います。渡部選手○,荒井選手▲,伏見選手△の順で。

 第二部定理三五は,スピノザもそうしているように,形式的な方法で証明されます。
 まず,人間というのは身体と精神が合一した存在ですが,このうち,誤りを犯すのは精神であって身体ではありません。これは,誤るというのはある判断に対していわれるのであって,判断するということが思惟作用であるということ自体から自明であるといえるでしょう。したがって,思惟の様態の第一のものは観念であるという第二部公理三から,人間の誤謬とは,人間の精神を現実的に構成しているある観念に関係することになります。
 しかし,第一部公理六によれば,真の観念はその観念された対象と完全に一致するのですから,真の観念,また十全な観念が人間の誤謬と関係するということはあり得ません。したがって,誤謬に関係する人間の精神を現実的に構成するある観念とは,誤った観念,混乱した観念であるということになります。
 最後に,人間があるものについて誤謬を犯すならば,そのあるものについて何らかの知覚(認識)があるということを意味します。これはあるものについて誤る,間違えるということと,あるものについてそれを知らないということが異なるということから,すなわち,誤謬と無知とはことあるということから自明でしょう。したがって,誤謬とは,認識の完全な欠如に関係するのではなく,部分的な欠如に関係します。よって,誤謬というのは,混乱した観念が含む認識の欠如であるということになるのです。
コメント
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