スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

朝日杯フューチュリティステークス&第一部公理六

2006-12-10 22:30:13 | 中央競馬
 都合により第58回朝日杯フューチュリティステークスの方を回顧します。
 好発からアドマイヤホクトが一旦は先頭に立ちましたが,1番人気に支持されたオースミダイドウが外から交わして逃げました。さらに外のマイネルフォーグに終始絡まれる形でしたが,前半800メートルが46秒8のミドルペースですので,まずまずのラップだったと思います。
 捕えに出たのは道中は3・4番手を進んでいたローレルゲレイロで,直線に入ると逃げるオースミダイドウを交わして完全に抜け出しました。ところがやや出負け気味の発馬から道中は集団からさらに離れてのしんがりを進んでいたドリームジャーニーが,3コーナー付近から仕掛けると外をぐんぐん上がっていき,直線も大外からやや内に切れ込みながらも先行する各馬を捕え,ついにはローレルゲレイロをも交わして優勝しました。
 鋭い切れ味が身上の馬で,前走では僕が期待したフライングアップルと差のない競馬をしていましたが,今日の末脚は驚異的でした。今後は展開に左右される面があるかと思いますが,大物に育っていきそうです。2着のローレルゲレイロは前走でオースミダイドウの2着になっていた馬で,今日は本田騎手特有の強気な騎乗で勝ったかと思わせました。なかなか強いレースをしたといえ,勝ち馬を褒めるほかなさそうです。オースミダイドウは3着。坂を上がってからはまた伸びていますが,この馬の場合は,あまり距離が伸びるのはよくなさそうに思えます。フライングアップルは中団からそつなく馬群を捌いたものの4着。東京スポーツ杯組とデイリー杯組が上位を独占し,これは今後の馬券に生かせそうです。マイネルシーガルは6着。いささか太かったかもしれません。

 明日は佐世保記念の2日目優秀です。並びは予測ですが,武田-阿部の関東と市田-澤田の近畿は間違いないでしょう。残りは小嶋に村本-鈴木,三ツ石に大塚と考え,これを前提に予想。武田選手◎と阿部選手○が中心で,あとは力で市田選手▲と小嶋選手△。

 ここでのテーマを検討する場合,認識されることが実在的にも同様であるということが非常に重要になってきますので,これをさらに『エチカ』に訴えて補足するために,第一部公理六を採り上げます。
 「真の観念はその対象[観念されたもの]と一致しなければならぬ」。
 意味は難しくありませんし,またこれが公理として成立するということについても何の問題もないと思います。
 観念と観念の対象の何が一致するのかといえば,それは第二部定理七でいわれている,原因と結果の連結と秩序であると考えられますが,ここでは属性を対象としていますので,連結の方はさほど重要ではありません。そしてこの公理から,もしも知性が実体Aの本性を構成する属性Yと,実体Bの本性を構成する属性Yが,区別できない同一のものであると認識するなら(属性Yの秩序をそのように認識するなら),実際にこのふたつの属性Yは同一の,区別することができない属性であるということが出てくると思います。あるいは一般的にいえば,知性がある秩序のもとにのみしかあるものの真の観念を有することができないとしたら,この観念の対象となっている事物は,それと同一の秩序でのみ実在する(実在し得る)ということになるだろうと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする