スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

峻峰剱賞&第四部定理一証明

2007-06-11 22:04:26 | 競輪
 富山記念2日目優秀の峻峰剱賞(動画)。事前の予想と異なり,南関東は新田ー松坂ー加藤という並びでした。競走得点は加藤選手が上なのですが,松坂選手がS級1班であるのに対し,加藤選手はS級2班ということで,こうなったものと思います。
 前受けは石丸選手。3番手が小嶋選手で7番手から新田選手という周回。残り2周から新田選手が上昇。バックから打鐘にかけて石丸選手を抑えて前に。小嶋選手も外に出して打鐘過ぎから巻き返す構えであったので,新田選手もそのまま流さずに先行となりました。小嶋選手の捲りに対して新田選手もある程度は抵抗しましたが,バックでは小嶋選手が捕えて前に。そのまま中部勢が捲りきり,浜口選手の追撃を振り切った小嶋選手が1着。マークの浜口選手が2着で,3番手の古田選手が浜口選手の外へ行ったので,内をついた4番手の島野選手がこれを僅かに捕えて3着。古田選手も4着ですので,結束した中部勢が完全に上位を独占しました。
 今日は前を回った3人は,いずれも正攻法で先行するのを得意とするタイプではなく,かますか捲るかしたい選手。その中では新田選手が最も先行する選手ですので展開は予想通り。また,こういうメンバーでしたので,新田選手自身にも自分が先行という意識があったようで,その分,ほとんどもつれることのないレースになりました。こうなれば力が上位の選手が順当に勝つ確率は高くなりますので,小嶋選手にとっては楽なレースだったのではないでしょうか。連勝ですので完全優勝を目指すことになります。

 明日は北海道スプリントカップ。今年は旭川で夜の開催です。ここは3歳のトロピカルライト◎に期待。アグネスジェダイ○とプリサイスマシーン▲が強敵で,アドミラルサンダー△とヒロショウグン△が押え。

 第四部定理一のスピノザの証明は,これから明らかにしていくことを援用していますので,ここではそのまま使うことができません。しかし僕の考えでは,この定理というのはたとえば第二部定理二五第二部定理二七から明らかなのではないかと思います。
 なぜなら,これらの定理から,人間の精神が外部の物体や自分自身の身体を表象するとき,この観念は混乱した観念であるということが明らかになっています。ところでこれらは定理なのですから,ある普遍性をもって証明されているわけです。ということは,人間の精神を構成している,これらの混乱した観念以外の観念がどういうものであったとしても,この定理は成立するということになるでしょう。すなわち,人間の精神のうちにほかにどんな十全な観念が存在するとしても,人間は外部の物体や自分自身の身体を表象し,これは混乱した観念であるということになるのです。
 つまり,たとえAの真の観念が予め人間の精神のうちに実在すると仮定しても,Aがこの人間の身体を刺激する限り,この仮定には関係なく,この人間の精神のうちにはAの混乱した観念が生じるということになります。したがって,単に真の観念が真であるということだけでは,混乱した観念が人間の精神のうちから排除されることはないということになります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする