スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

TCKディスタフ&スピノザとの近似性

2006-10-18 22:42:35 | 地方競馬
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 TCKディスタフ。穴と期待した笠松のクインオブクインが除外となり,15頭で発走。ベルモントノーヴァが出遅れて後方からの競馬になりました。逃げたのはアヤパン,2番手にオルレアンと4枠の2頭が引っ張る展開。グリンセレブは中団の内,その外にエトワールフルーヴ,直後にアウスレーゼでレースが進みました。向正面で先行していたドラゴンウィンが鼻出血(鼻血のことです)を発症して一気に後退。このあおりを受けたのでしょうか,グリンセレブが位置取りを一気に下げてしまいました。対照的にスムーズに進出できたのがアウスレーゼで,直線は馬場の中央から先行各馬を捕え,鞍上の真島大輔騎手とともにトゥインクルレディー賞に続き重賞二連覇となりました。一旦は下がってしまったグリンセレブですが,立て直して直線は大外へ持ち出すといい脚を長く使って2着。不利があったのか判然としませんが,惜しいレース内容で,この2頭はここでは力が上であったという感じです。3着に入ったエトワールフルーヴは,上位2頭とは現時点では差を感じましたが,力をつけてきているのは確かだと思われます。

 もちろんその当時の僕がそれを意識していたわけではありませんが,ある出来事は1度しか生じないと考えること自体は,スピノザの哲学とも近似性をもっているように思います。というのも,物事の一般性と特殊性に関するスピノザの考え方からして,出来事は一般的にではなく特殊的に考えなければそれを正しく認識することはできないということになると思うのですが,ある出来事は1度しか生じないのだから,それはそれと似たような出来事と同じに考えてはならないというのは,まさにそのスピノザの考え方に適っていると考えられるからです。あるいはここでテーマにしている意志の問題だけに引きつけて考えても,スピノザは意志一般とは個々の意志作用の総体であるという主旨のことをいっていて,これはまさに,ある意志作用はその意志作用だけで個別に考えられなければならないということになると思うからです。
コメント
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