スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

天皇賞&第一部定理三二証明

2006-10-29 22:33:38 | 中央競馬
 天皇賞
 スタートから押して出たインティライミが後続を離して速いペースで逃げるという展開。ダイワメジャーが2番手,ダンスインザムードが3番手,コスモバルクはぽつんと6番手,スイープトウショウは中団馬群の前目でのレースとなりました。
 直線に入ってもインティライミはある程度のリードを保ってはいましたが徐々に失速。馬場の中ほどまで出したダイワメジャーが満を持して追い出すと先頭に。その外から追いすがったダンスインザムードは一杯,さらにその外に出したコスモバルクも前に追いつくほどの勢いはありません。襲い掛かったのはスイープトウショウと同じ位置から内を回り,直線でも大きく開いた内から伸びたスウィフトカレントでしたが,ダイワメジャーが押さえきり,一昨年の皐月賞以来となるGⅠ2勝目。スウィフトカレントが2着で,3着にはダンスインザムードとコスモバルクの間をついたアドマイヤムーン,コスモバルクが4着で,5着に一番外を伸びたスイープトウショウ,ダンスインザムードは6着でした。
 ダイワメジャーはインティライミが大逃げをしてくれたおかげでスムーズな競馬となり,ここは実力通りの勝利。スウィフトカレントは横山典弘騎手の好騎乗が光りました。アドマイヤムーンはまだ3歳で,相手関係を考えればここは好走。コスモバルクはもう少し前の位置取りでもよかったかもしれません。直線で馬群が外へ寄った理由は不明ですが,ダンスインザムードは内を狙った方がよかったように思います。

 第一部定理三二のスピノザの証明は簡単なもので,それは意志が思惟の様態であるということに訴えています。様態であるならそれはほかのもののうちにあるわけで(第一部定義五),したがってそれは,それ自身によって存在に決定されるということはなく,何かほかのものによって決定されるわけです。したがって第一部定義七からして,意志は自由なものではなく,むしろ必然的なもの,あるいは強制されたもの(自由の反対の意味を示す場合には,今後は僕は強制の方を用います)ということになるでしょう。
 もちろんこの証明で,この定理は十分に証明されているわけですが,ここでの疑問は,なぜ意志は思惟の様態であって,実体(神)の絶対的本性には属さないのかという点とも関係しているように思いますので,この定理はこの定理として,まだその理由についても考えていく必要があると思います。ただテーマはあくまでも定理三二系一と設定してありますので,先にそちらも証明しておくことにします。
コメント
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