思えば2017年の6月、MCカートリッジが良く鳴りだした。
トランジスタでBTLにした時だった。それまでもBTLにしたときは有ったが、なぜかその時からだった。
それまではMMは良いが、MCがイマイチ。そんなはずはないといろいろやってきた。
真空管パワーアンプのOPTを6Ωで使えるものに交換したら真空管でもMCが鳴りだした。逆にMMがしょぼくなった。MMとMCの鳴り方が逆転した。
MMで十分、という人もいる。
しかし私はMCの方が全然良い。
いま、なんとなくMCが鳴らなかった理由が分かった気がする。
LCRフォノイコの段間トランス。こいつを動かすのに前段の12AU7の動作例を合わせてやること。
きっちり合わせると、MMでもMCでも能力を発揮できる。
合わせる前はMMには合うが、MCにはちと外れてたのだと思う。
今は問題ない。両方とも良く鳴っている。
もう前には戻れない。
MCはEMINENTの2Ωとする。STAGE202が22dBなので12.6倍。インピーダンスは、巻き線比の二乗がインピーダンス比なので、12.6の二乗は159倍:これがインピーダンス比。よって、2×159=318Ω。合ってんのかな?
MMは47kΩとする。
フォノの入力抵抗が47kΩより少し高めならMMには良いが、MCには高すぎる。ロー出しハイ受けでは問題ない。
47kΩより少し下ならMCにはロー出しハイ受けが当てはまるが、MMには当てはまらない。
・・・・あれ?これだとMCの音質が悪くなる理由が無い。
この辺がLCRフォノイコのMM、MCの相性の理由だと思ったんだけどな。
外したわ。
パワーに続いてLCRフォノイコは一段落だ。当分弄ることは無いだろう。
ほんとは初段のE80Fや終段のECC99の動作点もやらなきゃいけないのだが今のところ音には満足だ。特に定格とか外れてるとも思えない。
安心して聴ける。
一般的には違うかもしれないが、上杉氏の設計CR型、NF型のフォノイコを製作しての感想だ。割と良いところに行っていると思う。
CR型は正しい音だと思うが元気・躍動感が無い。少し曇っている鳴り方。良く高級プリメインアンプでレコードを鳴らすとこんな感じになる。
NF型は豪華だが何か違う。聴いてるときは心地良いのだが、終わった印象が派手で位相ずれで誤魔化されてる、そんな感じ。
そこへ行くとLCRはまず全体のエネルギー量が違う。音量ではなく一音一音の実在感とでも言おうか。SNはCR型より良いしダイナミックレンジはNFより良い。
全体を二機種より凌駕してしまっている。
SEVENざま見ろだ。・・・言い過ぎた。
セブンを崇拝する人は自作できない人に多いと思う。勝手な思い込みなんだが。
こういう人にLCR型を聴かせてあげたい。それでも{SEVENが・・・」って言うんだろうな。
まあいい。
とにかくフォノイコは良いところまで来た。