以前部屋を縦で使ってたときの定在波対策に使ったクッションが余ってる。
これを何とかしたい。
捨てるか?
いや、先日ネットで調べた定在波では、スピーカー前の上下・天井と床でも定在波が起きると有った。
天井に貼ってみるか。
しかしどうやって?
画鋲を探したがなかなか置いてない。
それに画鋲では鋲が短いのではないか?
と思ったら、ナフコに長めの物が有った。
早速取り付け。
取り付ける際、天井付近が暖かいというか湿気っぽいのが分かった。
一生懸命天井暖めてたんだ。
天井の空気を循環させる軸流ファンか何か探してこよう。
さて、音はどうか。
聞き流しにいつもの利根麻理子を掛けた。
あれ?なんか中低音がよく聴こえる。
そして本気の試聴。
やはりそうだ。ベースの音階が分かる。実際には中低音なのだが、解像度が上がってる。
まさかこんな効果があるとは。
今まで何回と数えきれないくらい聴いてきたこのアルバム。
今度は中高音に線の細い音が聴こえた。
なんという。
まだ聴こえない音があったとは。
音場が縦方向に広がった。
遠くに鳴る方向ではなく、瞼のすぐ上で鳴ってる感じか。
横方向はあまり広がらない。
無理してではなく、普通に「これくらい」と言ってるような感じ。
なのに不満は無い。
もう一つ、ズビンメータの春の祭典を掛けた。
LONDONレーベルのffrr。これはつまんないアルバムだ。
しかしこれが良く鳴る。
ちょっと暗いところで演奏してる感じ。
凄くまっとうに楽譜をそのまま演奏してる。
響きはすぐ減衰してしまうが、温かい。ロンドンらしくない?
前回やったタンテキャビの下のブチルゴム。そんなのはどうでもよくなってしまった。
今まであんなに苦労した、変化の分からないルームチューン。最近は効果が分かる。
何が変わったのか?
耳?聴感?
それらはむしろ劣化してるはず。
そうなると聴感の経験値?
前も変化の分かるものは分かったんだけどな。
例えば20年前。
当時の機器は市販品で、欠陥と言うほど悪くはないハズ。
対策で変化が聞こえたことは有った。聴こえないことも有ったけど・・・
当時の音は今ほどよくは無かったが、機器の違いは聞き分けられたが、ルームチューンは分からなかった。
そんなに欠陥と言うほどではなかったはずだ。
不思議である。
何はともあれ、最近の進化が凄い。