今の、こう、「もう少し」をするにはどうするか?
・・・プリの音の力を上げたい。
最近のシステムの音は、「静的」というか、躍動感が無い。
そこで違うプリを考えている。
それなら、初期型のパーツを変えて何とかならないか?そんな風に思っている。
アムトランスのカーボン抵抗AMRGを使って味付けできないか?と思っていたのだが、実際眺めてみると、なんか無駄のように思えてきた。結構いいパーツを使っている。
しかしハンダ付けがひどい。多分和光テクニカルのハンダを30Wの半田ごてでやったんだろうな。イモっぽい。それに見た目が良いが、ラグとラグが離れすぎ、RC類の足が届かず継ぎ足しも有る。
じゃあ、このプリの動作点はどうなの?と思い測ってみた。
Rkが1.16V。
Epが95V。
あれ?設計に近い?って言うか、プレート電圧低いのになんでカソード電流こんなに流れてるの?
なんか、Ⅱ型の調整は間違ったっぽい。もしかしたら、真空管をほかの銘柄に替えたら電流が流れすぎるかも知れない。
真空管の三定数を調べた。
増幅率は(プレート電圧の変化)÷(グリッド電圧の変化) となる。
変化量なので、二点の電圧値を測らなきゃならないのでちとめんどくさい。
ここで思った。12AX7はなぜ250kΩの可変抵抗器を使わなければならないか?
真空管の動作例にグリッド電圧270kΩと規定されてるからなんだ。
そういう特性で12AX7が設計されてるからなんだ。
話が反れたが、初期型のプリを鳴らしてみる。
なんかほっこり、音色に何か乗ってる。抜けが悪いとかじゃなくて、情報量も落ちてないのだが、
肉付きの良い鳴り方。刺激的な音も出さず、心地良い。
でも、こう、何とかしたくなっちゃうんだよな、この手の音って。
もうしばらく鳴らそうか。