相場師・岩本栄之助は大正5年10月22日に自殺を決意。
家族や店員を松茸狩りに送り出し、人力車を呼んで親せきを歴訪し、
よそながらこの世の暇乞いをすませ、三越に行き形見の写真を撮り、
自宅離れの茶室に入りました。
そこで辞世の句「その秋を 待たで散りゆく紅葉哉」を詠んで
拳銃で自殺したそうです。
株の世界には,秋を象徴しての下げはいくつかありますが
石井久が引用した「一葉落ちて、天下の秋を知る」は中国の古典「文録」から。
秋と相場の落ち目が合致した時、多くの投資家は
冷や汗をかいたようです。今は関係ありませんが。(笑)