初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

市場の原動力は投機マネー

2011-05-15 09:38:33 | 株・いろいろ
 例えば、原油が値上がりすると「エネルギー価格上昇」とか「石油製品の値上がり」などで、

 経済・企業業績にとってはマイナスであり、株価にとってもマイナスです。

 これまではそうでした。ところが今は、

 原油価格が上がると株価は上がり、原油が下がると株も下がる、になっています。

 原油を買っているのは「投機筋」であって、

 その投機筋が動いている間は「株も高い」という判断なのです。

 変だと思いますが、原油に限らず、「商品」が上がっている間は大丈夫なんですね。

 ここにきて商品が一服状態ですが、まだ「買い残高」はすごくたくさんあります。

 ちょっと拾ってみました。取引所における「買い残額-売り残額」の差引で、買い越し額です。

 ◎原油(ニューヨークマーカンタイル取引所) 約1兆7600億円

 ◎金(ニューヨーク商品取引所) 約2兆1600億円

 ◎銀(同上) 約3600億円

 ◎とうもろこし(シカゴマーカンタイル取引所) 約1兆2000億円

 すごい金額ですね。生産者や実需家を除く「投機筋」だけの数字なのです。

 今後とも投機マネーが活躍するかどうかで、株式市場の動きが決まります。