
物忘れは注意が必要です
「脳過労」や「認知症」は、ミトコンドリアがさびてきていると考えたほうが良さそうです。
たとえば、疲れていると感じるのは、「脳疲労」(脳過労)だと言われます。
仕事や運動で疲れを感じるのは、生体アラームとして疲労が体に現れるからだそうです。
それは、筋肉や自律神経の中枢にある細胞のミトコンドリアは、多くの酸素を取り込むと同時に活性酸素を発生させてしまうのです。
すると思考力の低下や注意力の衰え、頭痛や肩こりや目のかすみなどが出てくるわけです。
つまりこれは、「これ以上仕事や運動をすると体に害になるよ」という警戒アラームを発生させて、その活動(見る、聞く、考える)などを休ませようとしているというわけです。
細胞のエネルギーは、ミトコンドリアで作られます。
ミトコンドリアは、エネルギーの合成をおこなっていて、酸素をつかって炭水化物を分解し、そのエネルギーを細胞内で使えるATPという形にしています。
しかし、ミトコンドリアは、酸素の消費量が多いので活性酸素が生じやすく傷つきやすいといわれます。
そして、脳内で発生した活性酸素は、神経細胞を攻撃します。
具体的には細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアを酸化させ、さびつかせてしまうというのです。
このミトコンドリアの「さび」(酸化)が疲労の正体となるわけです。
さびによって自律神経の機能が低下すると「疲労」になるわけです。
そしてですね、さびがこびりついて元に戻らなくなった状態を「老化」と呼ぶそうです。
そうなると、「物忘れ」などが出て来やすいわけです。
「脳疲労」は睡眠で回復させるので、寝ないとさらに頭がボーっとしてくるわけです。
お年寄りが座ったまま居眠りするのは、脳疲労を解消しているわけです。
ですから、私は年配の方の治療をするときには、
「寝るのは薬ですよ」と、よく言います。
疲れに「脳寛鍼」(安眠鍼)が脳疲労に効きくのは、そういうことだと思います。
50代以上の皆さん「物忘れ」は大丈夫でしょうか。(^_^;)