NY株、デルタ株感染拡大懸念でハイテク株売りで下げる、中国ハイテク大手DiDiＮY上場廃止発表はその他の中国企業の先駆けかとシンガポールCNA(学校で教えてくれない経済学）

11月米雇者数（非農業部門）が21万人と予想の53万増を大幅に下回った。失業率は4.2%へ低下した。②米国内でオミクロン株感染者数が新たに確認された。オミクロン株による感染拡大は米国経済にブレーキをかける。③中国ハイテク大手ＤiＤiがNY市場上場廃止を3日決定、3日、DiDi株価が22%急落した。中国関連銘柄としてアリババ株価が8%下落、ハイテク株安をリードした」と4日、WSJ紙電子版が伝えた。

4日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でシンガポールCNAは「DiDi社がNY市場上場を廃止し香港市場に復帰する。同社は中国政府の圧力を受けた。ＮＹ証券取引所は2023年にも上場条資格条件により詳細な企業データ提出を義務付けすることを決めている。そのため中国当局が中国情報の流出を恐れた。DiDiが他の中国企業の米国市場からの撤退の先駆けになる可能性が高まった。」と伝えた。

3日、NY市場でダウは 34,580ドル、59ドル、0.17%安、S&P500、4,538,38ポイント、0.84%安、ナスダックは15,085、295ポイント、1.92%安で取引を終えた。個別銘柄ではダウではマイクロソフトが323.02ドル、1.9%安、1銘柄でダウを42押し下げた。全般ハイテク株にリスク回避売りが出た。ナスダックではテスラが1，014.97ドル、6.42%安、ズームビデオ、183.92ドル、4.08%安、アリババ、111.96ドル、8.23%安で取引を終えた。

恐怖指数VIXは30.67と9.73%上昇、米景気先行き懸念から米債券が買われ、米10年債利回りが1.3461％へ7.09%下落した。NY外為市場では1ドル＝112.82円、1ユーロ＝127.60円、Ⅰ英ポンド＝149.29円と主要通貨に対して円高が進んだ。ＮＹ原油市場でWTIはバレル66.27ドル、北海ブレント、同69.91ドルと再びバレル60ドル台を割った。オミクロン株感染拡大懸念が影響した。NY金はオンス1，784.27ドルと小幅反発。ビットコインは5万3，713ドルへ4.92%下落した。

4日朝放送の英BBCは「3,000人のボランタリーによりオミクロン株に対するワクチン接種効果をデルタ株と比べてアストララゼネカワクチンでテストした結果、詳細はまだ発表がないが効果があることが判明した。これは朗報だ。」と伝えた。ドイツZDFは「ロベルトコッホ研究所は3日、ドイツ全土の新型コロナ感染者数は7万4，352人と2,020人減少した。死者数は390人。10万人口当たり感染者数は442.1人と発表した。オミクロン株による感染者は確認されていない。次期政権閣僚は週明けに決まる。メルケル首相との協議では来週ドイツ全土でワクチン接種義務化で合意に達した。」と伝えた。フランス2は「マクロン仏大統領はサウジアラビアとの間で総額160億ユーロ戦闘機契約が成立したと発表した。マクロン大統領はムハンマド皇太子と会った。フランス国内では2018年、カサジ氏殺害容疑者と会ったことは重大だと左派党はじめ反対意見が出ている。一方、フランス全土新型コロナ感染者数は3万4，000人、ワクチン接種に長蛇の列が出来ている」と伝えた。（了）