ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

花から学ぶことが多い、「想定外」という言葉は、人間の傲慢さを象徴している

2011-05-08 21:40:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



震災のあとの更地に花を植えるようになってから、花からいろいろなことを学んでいる。4月20日過ぎに15本ほどの菊の苗木を植えたが、同じように扱っているつもりだったが、植えた直後から元気がなく、 枯れるもの、一方、根付くものとはっきり分かれた。

人それぞれということばがある。土それぞれという言葉は聞いたことはないが、土との折り合いが悪いと育たないと感じる。土中の温度が上がってこないと種が発芽しないという話も聞く。昨年苗木から育て、道行く人から声をかけられるまで満艦飾に咲いて、楽しませてくれた朝顔が落とした種だが、頼みもしていないにも関わらず元気に発芽して来た。

椿の苗木を2年前植えた。昨年の猛暑で弱ったのであろうその内の一本が今年枯れた。残りの一本は既に花を咲かせ、5月前後から、まるで芽が吹き出してくる感じで、元気だ。金木犀の苗木を4年前植えた。一年目はひょろひょろと無事育つかと心配した。ところが、昨年初めて花を付け、かすかだったが、匂った。今年は一回り大きくなったから楽しみだ。

水仙の花が早くも盛りを過ぎた。その中で、去年花を付けた水仙が今年は全く花を付けないことも分かった。3年前に植えた菊が、背丈だけがぐんぐん大きくなったが花を付ける気配が全くない。花を付けてもらうために植えた。ご苦労さんと、声をかけて今朝,切ってやった。今年初め芍薬の球根を土中に忍ばせていたら元気に芽を出し10センチを超えるまでに成長してきた。限られた土地では、名乗り出た花には出番を用意してやらねばならない。

5月に入って、テッセンが一斉に花を付け始めた。盛りを過ぎたオダマキの花と選手交代だ。道行く人がテッセンに目をとめているのが、草むしりしていても背中に感じる。テッセンは、フラワーショップ「潤」で5年前に買った。後で描いた木蓮に出番を譲ったため、出展はしなかったが、2年前、日本画の画材にもした好きな花の一つである。ろくに水もやらないのに、テッセンは、本当に元気な花だと思う。

お天気屋という言葉がある。広辞苑を引くと、気分の変わり易い人。気まぐれな人と出ていた。最近は精度も上がったと言うが、天気予報ほど当てにならないものはない。津波、地震となると尚さら予測困難であろう。「想定外」という言葉が独り歩きしている。これほど神を神とも思わぬ人間の傲慢さを象徴している言葉はないだろう。今年の夏は猛暑、水枯れになるかもしれない。そうなれば原発騒動最中の日本は、電力不足で大騒ぎになるだろう。

花からいろいろなことを教えられる。植物は特にお天気の影響を受け易い。経済の世界、とくに相場の世界はお天気屋である。世の中には、もっともらしく説明してお金をもらっている人は結構多いが、5月に入って原油が10%下げ、NY銀相場が急落した。相場を煽っていた人は頬被りして平然としている。相場は相場に聞けという言葉がある。言い換えれば相場は人に聞くなとのご先祖さんの遺言かもしれない。

株式相場には、「5月に売って相場を去れ」、ということわざがある。こういう時は手許にキャッシュを置いて過ごす人が多いと、4日付けのWSJ紙で、MichaelKarn氏が書いていた。(了)

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論語と鍼灸 (3) 鍼灸上達のポイント

2011-05-08 08:08:32 | 論語と鍼灸
論語は解説者によって内容が多少違っています。

このブログでは、

「福田晃市著『論語』ソフトバンク文庫」
「福田晃市著『はじめての論語』ソフトバンクビジネス」
「守屋洋著『右手に「論語」左手に「韓非子」・角川SSC新書」
「金谷治著『論語』岩波文庫」
「加地伸行著『論語』講談社学術文庫」
「渋沢栄一著『論語と算盤』角川ソフィア文庫」
「于丹著・孔健監訳『論語力』講談社」
「瀬戸謙介著『論語』致知出版」

などを参考にしながら書き進めることにしました。

鍼灸と論語のどこに関係があるのかと思う人も多いと思いますが、昨年暮から「鍼灸上達のポイント」とまとめていましたら、あることに気付きました。

それは鍼灸だけではなく、多種多様の仕事にも関係していることですが、道徳がなければ技術も営業も経営も上手くいかないということでした。
きっかけは、『ドラッカー』や『ランチェスター』を読んだり、『成功哲学』などのビジネス書を読み返し、それらの本と『論語』を比較したことにあります。

拝金主義や好戦主義での鍼灸では、技術が伸びないし続かないと感じました。
成功者と呼ばれる経営者やエンジニアの方々は例外なく「道徳」を掲げています。

社会、いや世界が拝金主義になった今、道徳の勉強をすることが真髄と思い、頂上へ登る近道だと考えたのです。
そして、腕がいいと思われる技術者(職人)は、口でこそ言わないが、心の底に必ず「目指す道徳(理念)」があると感じたのです。

ですから私も道徳の勉強をしなければならないと思い、二年計画で勉強させてもらうことにしました。
道徳を学ぶ人が増えればいいと考えたわけです。
そのために、禁酒と減食で睡眠時間を削って深夜まで勉強しています。

しかし、論語を読んでいると、何故か癒されるし、多くの発見がある。
鍼灸技術の上達のコツを見つけることができる。
鍼灸院経営のヒントも見つけることができる。
何年も前に読んだ『論語』とは内容が違うのではないかと思うぐらいに発見が多い。

【学びて時に之を習う、亦た悦ばしからずや】である。

ということで、暫くは「論語での鍼灸上達の秘訣」を書いていくつもりです。
時間のある方はお付き合いください。

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堀文子展:三重県立美術館(スケッチ&コメント)

2011-05-08 06:10:43 | スケッチ



堀文子展:三重県立美術館

江嵜企画代表・Ken



早朝に起きてCNBC,ワールドWaveMorningのニュ―スを聞き、外国の通信社のレポートに目を通し、それをA4一枚の原稿にまとめて投稿することがほぼ日課となっている。その間3~4時間かかる。書き終えてハリックさんに投稿したあとある種気が抜けた状態になることを白状する。

今朝、お昼過ぎ大阪茨木で中国問題の講演が予定されていた。にもかかわずである。家族と出かけた先は、三重県立美術館だった。堀文子さんの個展を見たい。帰るまで先約があったことに全く気がつかなかった。帰宅後お約束した知人に面目丸潰れだったが無礼お許しの電話をした。

堀文子さんの個展は感動的だった。三重県立美術館も想像以上に落ち着いた雰囲気でゆったたりとしたスペースに、時代ごとに並べられた堀文子さんの一枚一枚の絵がまるで場所をわきまえたように出迎えてくれた。

会場入ってすぐの部屋が第一展示室で、「未知なる世界」(1996~2010)と銘打って、最近15年の作品52点が展示されていた。いつものように会場の様子をスケッチした。スケッチは禁止されている雰囲気だったが、即興で委細構わず描いた。画面正面左の絵は牡丹(2007)、右手の絵は「アフガンの王女」(2003)である。

第二室は、「言葉に寄りそう」で、雑誌「サライ」などに描かれた原画54点は圧巻だった。「どくだみ」「水仙」「山吹」「菖蒲」が印象に残った。
第三室は、「目と手の記録」と題して、デッサンを中心に54点を堪能した。第四室は「新しい日本画を目指して」と題して、女子美術専門学校時代の最初の作品にはじまる若き日の作品34点を楽しんだ。

近鉄「津」駅を午後5時10分のなんば行き特急の時間待ちに、駅のスタンドで7日付けの中日新聞夕刊を買った。土地柄であろう、一面トップは、「浜岡停止受け入れへ、中電が取締役会」と出ていた。

一面の大部分が原発関連の記事であった。「使用済み核燃料、1~5号機に6,625本」とあり、「想定外」の地震が起これば、「原発を全面停止しても、発熱が続き簡単に持ち出せない」などと語る専門家の意見が出ていた。

原発停止となれば、火力発電所を再開せざるを得ない。浜岡原発の代替と見られる主な火力発電所として、三重県立美術館のある津市の伊勢湾を介して、目と鼻の先の対岸に知多第2、武豊、渥美火力発電所の所在が地図に出ていた。

電気のない生活は現実問題として今の世代は想像できない。1918年、東京生まれの堀文子さんは、戦後の停電、戦争中のロウソクを灯した生活を経験しておられる。原発で揺れる今の日本をどのような気持で日々の生活を送っておられるのだろうかと妙に気になった次第である。(了)


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