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日本の利下げ期待、NYドル98円、NYダウ889ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-10-29 10:48:15 | 経済学
 NY外国為替市場で、10月28日、円相場が対ドルで急落、1ドル=98円台で取引された。今朝のWSJ紙電子版によると、NYダウの10%上回る急反発と日本が利下げに踏み切るとの観測が背景にあると報じた。
 WSJ紙は日本時間水曜日〈10月29日〉日本経済新聞朝刊で、日銀が円高と株価急落で打撃を受ける国内景気浮揚を利下げにより助けることを目的に0.25%幅の利下げを視野に入れつつあると報じたと紹介した。円は対ユーロ、対英ポンドでも値下がりし、1ユーロ=125円台、1英ポンド=157円台で取引された。
 WSJ紙は、日本時間月曜日(10月27日)、日銀の山口副総裁は記者団に「当面、金融政策を変更する考えはない」と語っていたと報じた。今朝のブルームバーグ通信は、与謝野金融大臣は『利下げは景気浮揚に助けとならないが象徴的意味はある』と語ったと紹介した。
 米FRBは米時間10月29,30日に開かれるFOMCで政策金利を最低0.25%引き下げると見られている。ECBのトリシェ総裁は現行3.75%の政策金利引き下げを示唆した。英国ブラウン首相は英国中央銀行による追加利下げの必要性を強調した。独断偏見だが、日銀が欧米なかでもアメリカから利下げに対して強烈な政治的圧力を受けているのであろう。
 外国為替市場のトピックスとして、アイスランドが政策金利を6%上げ18%とすると発表した。アイスランド通貨クローネの暴落でインフレ率が15%を越えた。インフレ阻止のためとIMFから20億ドルの緊急資金支援を受けたことに対する答えである。ハンガリーその他開発途上国でもドル買いに伴う通貨急落がことのところ特に目立ってきている。
ドル買いといえば、昨晩「カレッジ芦屋」の定例のヨーロッパ歴史講座のあとの雑談でJR芦屋駅前の銀行で午前中にドル紙幣買いに長蛇の列が出来、ドル紙幣が午前中になくなるハプニングが起ったという話を聞いた。さる大手証券会社の人が、昨日、日経株価が反発のあと、個人投資家から電話がかかり放しだったと話していた。
日本の新聞だけ読んでいると円高が進むと企業業績が悪化、それに伴い一段と景気悪化が進むとの話が目に付く。ところが今朝のWSJ紙はドル相場が対円を除きこのところ軒並み上昇、個人消費回復を助けるためアメリカ人の多くはドル高を歓迎していると紹介していた。
自国通貨が値上がりすれば特に日本のような資源のほぼ100%を海外からの輸入に頼っている国は恩恵に浴する。ガソリンが値上りしたときに大騒ぎした同じ新聞がガソリンがリッター140円台に下がったことも重油値上げを反対した漁業組合のその後も取り上げない。
今朝のWSJ紙で目を見張ったのは米国政府がタリバンと和平交渉を始めたと複数の写真いりでA4サイズ5ページを割いて詳しく取り上げている。数ヶ月前には考えられない出来事だと記事に書いた。アメリカは本気でアフガンから身を引こうとしているのであろう。
アメリカは先日北朝鮮とも核施設問題である種『和解』に動いた。2009年になればアメリカに新しい大統領が誕生する。米国の大統領が変わると世界の政治、経済、軍事を取り巻く環境が変わることは歴史が証明している。先を見越した米国の一連の動きの一つだろう。
君子は豹変する。日本では変わることを極端に忌み嫌うところがある。自分で勉強もせず万事他人任せで田んぼの中で草むしりばかりしていると激動の世界から取り残される。〈了〉

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