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米経済先行き不安からNYダウ348ドル安、原油WTIバレル93ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-10-03 08:49:59 | 経済学
 今朝のNYタイムズ、ワシントンポストの一面トップは米金融安定化法案が米上院を通過したニュースが占めたとテレビ東京の今朝の番組で紹介していた。日本では一般紙も大阪ナンバの個室ビデオ店放火事件を一面トップに載せていた。
返済不能と知りながら貸し付けた米金融機関も非常識だが個室ビデオ店が消防法違反を半ば承知で経営している実態もひどい話である。個室ビデオ店を安いからということで宿泊施設に利用している客が増えているそうだが日本も世知辛い世の中になってきたものだ。
昨日日本画の画材を買いに出かけた。10月から絵の具だけでなくその他の画材も値上がりしていた。金泥は去年末から値上りしていたがこれは金相場をそのまま反映している。ガス代、電気代も近々値上りするから日本でも生活防衛意識が益々強まるであろう。
一方ガソリンスタンドの看板を見ているとリッター160円台に値下がりしている。これは庶民にとって朗報である。NY原油相場は今朝も値下がりし一時バレル93ドル台で取引された。トウモロコシ、大豆、小麦など一連の商品相場も今朝は大きく値を下げていた。
原油相場の値下がりは米下院で米金融安定化法案が成立しても住宅の値段が下げ続けている現状からみて米金融不安の解決には時間がかかるとの見通しが背景にあるからだろう。10月2日米労働省が発表した直近の米新規失業申請件数も2001年9月以来の高水準の49.5万件を突破した。米国経済はこれからむしろ悪化の方向をたどるとの見方が一般的である。
米国景気も悪化の一途であるが、欧州も景気の先行きが懸念される。10月2日開かれたECB(欧州中央委員会)定例政策委員会は政策金利4.25%を据え置いた。しかし、トリシエ総裁は「金融市場混乱は脅威であり利下げを検討した」と欧州での景気後退を認めた。
NY外国為替市場では、トリシエ発言を材料にユーロを売りドルを買う動きから、1ユーロ=1.3765ドルまでユーロが対ドルで値下がりした。ユーロは対円でも値下がりし1ユーロ=144円台で取引された。米国景気はさらに悪化する。しかし、ユーロ金利が来月にも最大0.5%引き下げられるとの思惑が市場では優先されたようだ。
原油相場や一次産品の値下がりもユーロのドルに対する値下がりが影響している。年初から7月頃にかけてドル相場が特に対ユーロで急騰、「信号無視」で相場が突進した咎めがいま出て来ている。実態経済の悪化があらためて認識されて、メリルリンチのアナリストによれば原油は来年バレル50ドルまで値下がりを予測したとブルムバーグが昨日紹介していた。
NY株式市場は、米上院での賛成74反対25の圧倒的多数で可決したが、下院での可決がほぼ確実視されるにも関わらず米国経済の先行き懸念から前日比348ドル値下がり、10.482ドルで取引された。NYダウ10,000ドル割れが視野に入ってきた。
近くの喫茶「いけだ」にほぼ日参している。しかし、NYダウの話など口にする客人はいない。馴染み客の一人が最近自殺したと昨日マスターが話していた。これといった理由はわからないが最近からだの不調を気にしていたという。健康であれば頑張れるからだ。
年が明ければ神戸も阪神淡路大震災から14年目を向えるせいか地震の話もとんと出なくなった。震災記念日だけメディアも取り上げる。個室ビデオ店の悲惨なニュースも早晩忘れ去られるのであろう。何事も他人事。かつすぐに忘れる。日本人の国民性が恐ろしい。(了)

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