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ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

メリルリンチ決算が悪役、NYダウ307ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2008-01-18 07:58:37 | 経済学
 1月17日、NY株式市場は、ほぼ全面安の展開となり、NYダウは、前日比307ドル、2.47%値を下げ、12,159ドルで取引された。ハイテク株指数のナスダック、S&P500、小型株指数ラッセルともに2~3%値下がりした。

 サブプライム問題解決の先が見えないことから、投資家の恐怖心が益々、増幅している。売るから下がる、下がるから売るとい言った、悪の連鎖が継続し、底が見えない。相場全体が完全に袋小路に迷い込んでしまった状態にあるようだ。

 1月17日、米商務省は、12月の米新規住宅着工件数が、1991年5月以来となる14.2%減少の100.6万件と発表した。フィラデルフィア連銀の1月景気指数が、エコノミスト予測をはるか下回るマイナス20.9%と発表されたことも弱気材料に使われた。

バーナンキ米FRB議長は、1月17日、米下院予算委員会で証言し、米国景気の下振れリスクが、住宅不振、原油高、株価下落などで、益々高まっていると指摘し、1月末の米FOMCでの大幅利下げの可能性を再び示唆した。

ブッシュ米大統領は、明日、減税など景気刺激政策を発表する予定である。バーナンキ議長は、金融政策に財政政策が追加されれば、景気の下振れリスクを抑える助けになると証言した。ただ、その一方で、財政政策による景気刺激策は、あくまで一時的な、緊急避難的措置にと留めるべきであるとも指摘した。

米国でも7800万人にのぼる戦後のベビーブーマーの同時大量のリタイヤに伴う税収減をバーナンキ議長は指摘した。日本に見られる団塊の世代の一斉リタイヤも、第二次世界大戦の落とし子である。高齢化が進めば、医療費負担の増加なども財政を圧迫する。

ドル安も進んでいる。エネルギー、食料費も高騰を続けている。インフレリスクは消えていないと指摘したことで、マーケットが期待している歯止めない利下げ期待をけん制した。

米最大手証券会社、メリルリンチが、昨10~12月期、98億ドル(約1兆500億円)の赤字決算を発表し、それがサブプライム問題に関連する損失、167億ドル(約1兆7,800億円)が大きく影響したと発表した。これを受けて、メリルリンチ株が5%以上値下がりした。その他ヘッジファンド関連銘柄に留まらず、資源株、素材株含めて、狼狽売りが出たと今朝のWSJ紙は報道している。

病気と同じで恐怖心が消えない限り、逆に病状は悪化する。小手先の説明をすればするほど患者は疑心暗鬼になる。おできはなぜ出来るのか。メリルリンチの決算が教えている。(了)

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震災法要・西林寺と元東レ、市川伸彌氏通夜

2008-01-18 07:07:31 | スケッチ



震災法要・西林寺

江嵜企画代表・Ken



阪神青木駅下車徒歩約7分のところにある
浄土真宗、西本願寺派、西林寺で、地震発生時間
5時46分から、恒例により震災法要が営まれた。

阪神・淡路大震災が起こってから、丸13年となる。
読経唱和のあと当寺僧侶、藤川正敏氏の法話を
しんみり聞いた。

実は、この日、夕方6時からは、元東レ取締役、
市川伸彌さんの通夜が大阪桃山台にある千里会館で
営まれ、多くの参列者とともに、市川さんの威徳を偲んだ。

市川さんは享年70歳、まだこれからと言うお年である。
ご病気のガンを正面から受け止めて、なくなる直前まで
ご家族はもちろんのこと、多くの知人友人と語り合い、
お好きな歌を歌い、一日一日を、活き活きと、送って
おられたと、斎場で聞くことができた。

西林寺での法話は、親鸞聖人の9歳のときの
話からはじまった。

明日ありとおもうこころのあださくら
      夜半に嵐の吹かぬものかわ

親鸞はそのとき宇治の北のとある寒村に住んで
おられた。近くにある青蓮寺を訪ね、得度を申し出た。
夜だった。得度は夜やらない。寺の住職は断った。
その時読まれた歌だという。

親鸞はこの日まで二度も地震に遭われた。その頃の
宇治京都は戦乱絶える日のない時代だったという。
非業な死を幼いころから見聞きしておられた。

今日と言う日を逃すと桜は散ってしまう。今ここで
得度を是非にと、願い出た。聞き入れられて、
得度されたという話である。

今年は子年である。藤川僧侶はねずみの話をされた。
ねずみは壁や柱やところ選ばずかじる。かじった
ねずみはお構いなしである。ところが、かじられた壁も
柱も決して忘れることが出来ない。

震災に遭ったひとは13年前の恐ろしかった経験を忘れる
ことは出来ない。忘れてもいけない。経験を必ずや生かして
毎日毎日を、頂いた命を大切にして、強く生きていかなければ
ならないと話された。

昨年11月、市川さんに拙著「ユニークに乾杯」を謹呈した。
律儀な市川さんのこと、鸚鵡返しに、お礼のメールが
感想文と共に届いた。

「一気に読ませていただいた。すばらしかった。」と過分の言葉を
頂いた。続けて、「今は自宅療養の身であるが、毎日有意義に
送っています。」と逆に市川さんから元気を頂戴した次第である。

それが最後となった。

本当におしい方を突然亡くして無念でならない。

                        合掌






市川伸彌氏通夜

江嵜企画代表・Ken


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