忙しいときの経済の動きの診断には、原油、為替、金利の3点セットの動きを見ていると参考になることが多い。株価は経済の動きを総括して鏡にその姿を映してくれる。
12月6日、NY原油は、バレル2.74ドル上げて、90.22ドルで取引された。NY外国為替市場では、英国銀行が0.25%利下げ、欧州中央銀行が金利据え置きを発表したが、1ユーロ=1.4629ドル、1ドル=111.26円と前日と変わらずで取引された。
12月6日、NY株式市場では、ブッシュ米大統領が、サブプライムローン問題解決に向けて、住宅ローン金利引き上げ凍結案を用意しているとの情報と、11月の米雇用統計が予想外に強いことが投資家に安心感を与え、NYダウは、前日比174ドル高、13,619ドルで取引された。
日本でも、なじみの喫茶店で、年明けに、値段改正(値上げ)する予告が出て、いよいよ、値上げラッシュが予見される。日本人は、問題が起こってから騒ぐ。マスコミも、お決まりのコースで後追いするから、値上げに対する免疫力(抵抗力)をしっかり付けておきたい。
原油相場については、ガソリンの値段が、リッター157円になってくると、さすがの日本人も、自分の問題として関心を示すようになった。99.29ドルまで値上がりしたあと、一息入れていた。ところが、07年08年の中国の経済成長率を、OECD(経済開発機構)が、上方修正したとのニュースが流れたあと、反発に転じたと今朝のWSJ紙が紹介していた。
サブプライムローン問題では、日本では、話題にもならない。しかし、米国では、2008年の米大統領選挙の争点(Issue)になっており、昨日のヒラリー・クリントンの演説のあと、ブッシュ大統領も、遅ればせながら動き始めた。
米国では、この先1年間、議会を巻き込んで、賑やかな政策論争が展開されるだろう。今回のブッシュ提案は、乱暴な言い方をすれば、2005年1月から2007年7月の間にローンを設定した客に対して利上げを決めていた金利を暫定的に凍結する案である。
一方、11月の米雇用数が予測の10万増が18万増加したとの米労働省の発表はサプライズだったようで、この日のNYダウ反発を助けた。米雇用数が増えていたことは、大幅利下げを期待して向きには、新たな心配の種が生まれたことになる。
英国の金利は、今回、0.25%下げて5.5%、ECBは据え置きで4.0%、さて米国はどうするか。金利は為替相場に連動する。人民元切り上げ圧力では米欧が歩調を合わせている。中国人は簡単にうん、と言わないが、人民元切り上げとなれば、円高の可能性が高い。(了)
12月6日、NY原油は、バレル2.74ドル上げて、90.22ドルで取引された。NY外国為替市場では、英国銀行が0.25%利下げ、欧州中央銀行が金利据え置きを発表したが、1ユーロ=1.4629ドル、1ドル=111.26円と前日と変わらずで取引された。
12月6日、NY株式市場では、ブッシュ米大統領が、サブプライムローン問題解決に向けて、住宅ローン金利引き上げ凍結案を用意しているとの情報と、11月の米雇用統計が予想外に強いことが投資家に安心感を与え、NYダウは、前日比174ドル高、13,619ドルで取引された。
日本でも、なじみの喫茶店で、年明けに、値段改正(値上げ)する予告が出て、いよいよ、値上げラッシュが予見される。日本人は、問題が起こってから騒ぐ。マスコミも、お決まりのコースで後追いするから、値上げに対する免疫力(抵抗力)をしっかり付けておきたい。
原油相場については、ガソリンの値段が、リッター157円になってくると、さすがの日本人も、自分の問題として関心を示すようになった。99.29ドルまで値上がりしたあと、一息入れていた。ところが、07年08年の中国の経済成長率を、OECD(経済開発機構)が、上方修正したとのニュースが流れたあと、反発に転じたと今朝のWSJ紙が紹介していた。
サブプライムローン問題では、日本では、話題にもならない。しかし、米国では、2008年の米大統領選挙の争点(Issue)になっており、昨日のヒラリー・クリントンの演説のあと、ブッシュ大統領も、遅ればせながら動き始めた。
米国では、この先1年間、議会を巻き込んで、賑やかな政策論争が展開されるだろう。今回のブッシュ提案は、乱暴な言い方をすれば、2005年1月から2007年7月の間にローンを設定した客に対して利上げを決めていた金利を暫定的に凍結する案である。
一方、11月の米雇用数が予測の10万増が18万増加したとの米労働省の発表はサプライズだったようで、この日のNYダウ反発を助けた。米雇用数が増えていたことは、大幅利下げを期待して向きには、新たな心配の種が生まれたことになる。
英国の金利は、今回、0.25%下げて5.5%、ECBは据え置きで4.0%、さて米国はどうするか。金利は為替相場に連動する。人民元切り上げ圧力では米欧が歩調を合わせている。中国人は簡単にうん、と言わないが、人民元切り上げとなれば、円高の可能性が高い。(了)