しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

相棒-劇場版2-警視庁占拠!特命係の一番長い夜

2011年01月04日 23時14分24秒 | 作品名(あ行)
第208回「いい意味で観客を裏切らない作品でした。」

2011年最初の作品が昨年から否定している「テレビ局制作のテレビドラマ映画」になるとは、なんとも皮肉なものです。それでもこの作品「相棒-劇場版Ⅱ-警視庁占拠!特命係の一番長い夜」はいい意味で私のそんな気持ちを裏切ってくれる作品でした。

物語は警視庁内で警視総監を含む幹部12名を人質に籠城事件が発生。犯人は要求を突き付ける訳でもなく、ただ時間だけが過ぎていく。事件を長引かせる事は何としても食い止めたい警察は突入を決めた。突入計画の最中に犯人の所持していた拳銃が暴発、被疑者死亡で事件は解決されたかのように思われた。しかし、小さな事が気になる特命係の杉下右京は事件の真相を調べ始める。するとそこには警視庁内に暗躍するある事件があった。

テレビドラマシリーズとして10年目を迎える「相棒」。特に思い入れが強くあるわけではなかったのですが、ドラマの中で相棒が神戸尊に変わった頃から観るようになりました。
このドラマの特徴は、古くはピーター・フォーク主演の「刑事コロンボ」、日本では田村正和主演の「古畑任三郎」などでよく見られる、抜群の推理力・洞察力で犯人を追いつめるタイプの主人公が活躍する刑事ドラマ。そこに絶妙な相棒を配することでドラマに広がりを持たせています。そんなドラマを映画にした第2弾。

事件は最近よく刑事ドラマで見ることが多くなった「警視庁」と「警察庁」との権力闘争みたいなものも事件の重要なカギになっています。とってもわかりにくいプロットなので組織図へのリンクを貼っておきますね。こちら
この組織図を見ると明らかに警視庁のほうが格下の組織のように思えるのですが、警視庁という組織が大きくなりすぎた為に起こる問題があるようですね。実際のほうでも同じようなことが起こってるのか?なんて心配してしまいました。

いい意味で相棒らしさもあり、ドラマとしてのよく練られた脚本で楽しめました。しかしある程度「相棒」というドラマを知っていないと楽しめない作りになっているのは仕方がない事かもしれません。この年末から年始にかけて、この映画に向けての再放送などをしていて、それをしっかり観た私はかなり楽しめました。

点数は★★★★☆です。最近よく見かける警察内部の汚職や警察機構に対する警鐘などが含まれていて重厚なドラマになっていましたが、マイナスポイントとなったのはラストです。劇場で思わず「え?これで終わり?」と声を上げてしまいました。あまりにも中途半端な終わり方は、この後のドラマに繋げていくつもりなのでしょうか?

相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜- <通常版> [Blu-ray]
水谷豊,及川光博,小西真奈美,小澤征悦,宇津井健
ジェネオン・ユニバーサル


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