しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

悪の法則

2013年11月24日 22時08分56秒 | 作品名(あ行)
第329回「超一流のキャストを使って、超一流のB級映画を観たかんじ。」
先週の土曜日にミニシアター系の映画館で「トランス」を鑑賞してしまったので、観たい映画が重複してしまいました。劇場の窓口の直前までどちらを観るか悩み続けていました。「悪の法則」と「キャリー」どちらも予告編がうまく作られていましたが、私が選んだのはリメイクの「キャリー」よりオリジナルの「悪の法則」でした。「キャリー」は正直、予告編ですべてが見えてしまった気がしたので・・・

メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラーは、恋人ローラとの結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼はローラとの生活を今よりも充実したものにするために、クライアントでもある実業家のライナーと手を組み、裏社会のブローカー・ウェストリーの協力も得て麻薬ビジネスに手を染めることにした。それはちょっとした出来心だった。ところが事態は急変する。麻薬を積んだ偽装トラックが何者かの手によって奪われてしまったのだ。カウンセラーがそのことに気がついた時には事態はすでに取り返しのつかない方向へと転がり始めていた。それは簡単な取引のはずだったのに・・・

とにかく出演している俳優さん達は今を代表する名優ばかりなのは保障します。では何を私が「超一流のB級映画」とこの作品を評価したのか?それは脚本のせいだと思います。最後まで映画を鑑賞して、「誰が何を手に入れたのか?」「あの黒幕は結局何がしたかったのか?」「取引はどうなれば成功だったのか?」「麻薬は誰の手に渡ったのか?」と疑問ばかりが残ってしまいました。そのあたりの疑問は本来ならば劇中で語られるはずなのですが、その辺は描く必要がなかったのか?まったく描かれないまま映画は終わってしまいます。

それでも物語のテンポは良かったし、何気ない会話の中に重要な伏線を仕込んだりと、リドリー・スコット監督の手腕はさすがだと思います。点数は★★☆☆☆ですね。年末年始に地上波の夜中にでも何気なく観ると「お、結構面白いじゃん。」なんて思える作品だとは思いますが、劇場で何としても観ておく作品ではありません。

チョイ役で個人的に好きな俳優さんのジョン・レグイザモや「ER」に出ていたゴラン・ヴィシュニックを見られたのは良かったです。何もかもを描く必要があるとは思いませんが(例えばラストに送られてくるDVDみたいに)ある程度、劇中で起こっている事態を観客が把握できるように作る必要はあると思います。豪華キャストだけにとても残念な作品でした。

悪の法則 21分拡大版本編ディスク付豪華2枚組 (初回生産限定) [Blu-ray]
マイケル・ファスベンダー,ペネロペ・クルス,キャメロン・ディアス,ハビエル・バルデム,ブラッド・ピット
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


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