しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ローン・レンジャー

2013年08月04日 23時41分33秒 | 作品名(ら行)
第316回「新たなるヒーローの誕生となるのか?」
劇場で本編公開前に上映される予告編。その役割は思っているより重要で、ちょっと前に鑑賞した「藁の楯」は観る気はまったく無かったのに、予告編で魅了されてしまい鑑賞を決めた作品でした。まぁそれが傑作に結び付くとは限らないのですが・・・。で、今回の作品「ローン・レンジャー」ですが、予告編では「ジョニー・デップ主演」とか「パイレーツ・オブ・カリビアンのスタッフが再集結!」などと映画の内容云々ではなく、他の部分で観客を呼び込もうとするキャッチコピーばかりだったので、「この映画のポイントはそんなところしか無いのか?これは失敗作なのか?」と心配しながら劇場へ向かうことになりました。

時は1800年代後半のアメリカ。西部開拓時代。とある街に列車が到着しようとしていた。その列車には数々の罪を犯してきた悪党キャベンディッシュが乗っていた。彼はその街で裁判を受ける為に護送されていたのだ。同じ列車にはその街で検事として赴任してきたジョン・リードが乗っていた。彼は生まれ故郷のその街で新たな生活を始めるはずだった。ところがキャベンディッシュの仲間が彼の救出を計画し、列車を強奪し逃亡してしまう。街でレンジャーを務めるジョンの兄ダンと共にキャベンディッシュを追いかけるジョンだったが、待ち伏せにあい全員殺されてしまう。そこに現れた悪霊ハンターのトントは不思議な白馬の導きで、瀕死の状態だったジョンを甦らせる。トントは過去のある忌まわしい事件の復讐の為にキャベンディッシュを追いかけていたのだった。同じ目的を共有した2人はコンビを組んで事件解決に乗り出す。マスクを着け、正体を隠し「ローン・レンジャー」となったジョンだったが、やがて2人はアメリカを揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていく。

結論から先に書いてしまいます。点数は★★★☆☆です。想像していたよりも、かなり良く出来た作品ではありましたが、傑作というほどではありませんでした。ローン・レンジャーとしてのエピソード0を描いた物語としては、とても良く出来ていました。約2時間30分という娯楽作品にしては長い時間でしたが、途中でダレることも無く、エンディングまで見応え十分に観客を世界観へ引き込んでくれます。

ではマイナス点はというと、やはり重要な悪役や魅力的な脇役の存在ではないでしょうか。いい意味でも悪い意味でもジョニー・デップ頼りな感は否めないでしょう。そういう意味ではどんな突飛なキャラクターでも見事に演じ切れてしまうジョニー・デップは凄いのですが、悪役のキャベンディッシュや黒幕などにもう少し特徴的なキャラクター設定があったり、せっかく名(迷)女優のヘレナ・ボナム=カーターを起用した義足の女宿主など、もっと絡みが多くても良かったと思いました。

物語の冒頭が1935年から始まって年老いたトントが見世物小屋で子供にお話しを聞かせる設定で物語が進行していくのですが、思っていたほど効果的には使いきれていなかったので、そのプロットを割愛して、そちらに重点を置いた脚本だともっと盛り上がったのかな?と思いました。

西部劇なので多少のグロさはありますが、夏休みに男の子向けの作品としては、とてもエンターテイメント性に富んでいておススメだとは思います。あまり難しく考えずに展開の速さとアクションのド派手さを楽しむ作品です。

ローン・レンジャー MovieNEX [Blu-ray]
ジョニー・デップ,アーミー・ハマー,トム・ウィルキンソン,ウィリアム・フィクトナー,バリー・ペッパー
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


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