コンプリケーション
アイザック・アダムスン(著)2014年3月発行
謎が絡み合う刺激的なミステリ小説でした。
話が進むかと思いきや、
突然、時空を超えた人物や逸話が挿入されたりして
謎の人物、事件が交じり合う、まさにコンプリケーションな話。
あまりミステリーを読んだことがない者にとっては、
戸惑うことも度々・・・ですが面白い。
Complication(名詞)
1 複雑な(混乱した)状態あるいは出来事。
2 込み入った(しばしば厄介な)種々の要素の結合。
3 《医・病理》はじめの病気を悪化させる合併症、余病。
4 《時計》(16世紀初)通常の時・分・秒の表示以外にも
さまざまな機能を持つ時計。寄稿そのものと、それを含む
時計の両方を指す。主な機能に暦、月相、黄道十二宮、
その他官能的、宗教的、あるいは奇抜な行為を見せる自動人形
などがある。
5 解決困難な問題。
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「ポールは洪水で溺れ死んだのではありません」・・・父の遺品のなかに、
弟ポールの死には裏があるとほのめかす手紙を見つけたリー。
彼は差出人の女性ヴェラと会うためにポールが死んだプラハへ飛ぶが、
それは悪夢のような体験の始まりだった。
弟の足跡をたどる彼の前に現れる、奇妙なガイドブック、元刑事、
残虐な未解決の連続殺人事件。ポールが盗んだという、錬金術師が作った
皇帝ルドルフ二世の時計が全ての元凶なのか?
はたしてリーはこのまがまがしい古都を生きてでられるのか。
謎とツイストに満ちたミステリ。
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過去と現在のまがまがしい事件が相次ぎ、ゾッゾッ。。。のはずが、
読後、本書の中に登場するガイドブックを参考にプラハの街を
歩いてみたくなっている不思議。
わがまま母